こくたが駆く

戦前の治安維持法弾圧被害者と懇談。

  治安維持法被害者との懇談① 戦前の絶対主義的天皇制のもとで、反戦平和・主権在民を訴えた方々が、治安維持法による不当逮捕、拷問を受けました。
   このことに対して、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は、「治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)」を制定し、犠牲者への謝罪と賠償を求めて、国会議員要請を行いました。
   これに先立って、治安維持法で実際に不当な弾圧を受けた被害者である水谷安子さん、杉浦正男さんらと懇談しました。
   水谷さんは、100歳。「同志社の田畑忍先生のハル夫人に導かれ社会主義に目覚めました」「師範学校の退学処分と投獄と青春時代を思想弾圧で苦しめられてきました。母は投獄された一人の婿と三人の娘の差し入れのために苦闘が続いたのです」と当時の状況を語りました。
   杉浦さんは、99歳。東京新聞の「戦後68年の記憶 新聞記者が受け継ぐ戦争」という記事で御自身が紹介された記事をもって、治安維持法下の「出版工クラブ」の活動を語りました。

   治安維持法被害者との懇談③お二人は、「自民党の憲法草案を見ると戦前とまったく同じ、絶対に食い止めなければ」と力強く訴えました。

   私は、「お二方の大変なご苦労に、心から敬意を表します。戦前・戦中の皆さんの闘いが、現在の憲法の平和と民主主義の精神に結実しています。今日の政治状況は憲法を変えようとする危険な動きが強まっています。安倍首相は、『村山談話』の『国策を誤り』『侵略と植民地支配』を行ったという、もっとも大事な点を認めようとはしていません。これは戦後政治の原点を否定するものです。治安維持法犠牲者皆さんの思いをしっかり受け継いで、真正面から対決して闘います」と激励しつつ決意を述べました。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/05/16

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