京の風物詩、暁天講座はじまる。相国寺では有馬賴底師が反核・平和を語る
8月初旬、京都の寺院では、暁の静かで涼しいころに座禅など体験しながら各分野からの講話を拝聴する「暁天講座」が始まります。
相国寺では、2日、3日と朝五時半より「暁天講座」が開催
。
2日は有馬賴底相国寺派館長から「世阿弥と義満」と題してお話がありました。
世阿弥生誕650年を記念し、能楽の完成者・世阿弥とその庇護者・義満の関わりから、相国寺に関わる「能」の話へ。
そして、能の本質としての「秘すれば花」。これは世阿弥の「風姿花伝」のなかの言葉ですが、禅の言葉で言えば「自我心を捨てること」であると有馬師。
結びとして、「自我心を捨てることが世界の平和のためにも大切であり、特に世界から殺戮兵器である核兵器をなくさなければならない」と強調。
翌3日は、女優・ライフコーディネーターの浜美枝さん。
核の被爆国として平和の願いをと訴え、原爆の被爆者佐々木禎子(ささき さだこ=広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデル)さんと千羽鶴を語られました。
また、「橋のない川」を記した作家・住井すゑ氏や、伝統産業・”花織”、読谷村の与那嶺貞氏との交流を通じて生き方のことを語りました。
なお、相国寺では8月6日から被爆写真展を開催するとのこと。
講座のあと参禅者で粥を食します。
禅の食事作法の教え「食事の五観文」を見ながら。
以下はその全文です。
一つには功の多少を計り彼の来處を量る。
二つには己が徳行の全闕と忖って供に應ず。
三つには慎を防ぎ過貧等を離るゝを宗とす。
四つには正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが爲なり。
五つには道業を成ぜんが爲に當に此の食を受くべし。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2013/08/03
コメント
早朝より座禅とは・・お疲れ様でした。気持ちが洗われましたか??「食事の五観文」意味は以下のようです(漢字が読めなかったので調べてみました)。
1;この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝します 2;自分の行いが、この食を頂くに価するもであるかどうか反省します。3;心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貧など三つの過ちをもたないことを誓います。4;食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです 5;今この食事を頂くのは己の道を成し遂げるためです 感謝の気持ちと自分への戒めですかね。
ドラミの大好きな沖縄に、オスプレイが追加配備されてしまいました。沖縄住民の反対の声を無視してのやりかたに怒りを感じます。
防衛大臣は「沖縄の負担を軽減するために、本土でのオスプレイの飛行訓練も・・」とニュースで言っていたけど、何でアメリカに帰れっていえないのでしょうか??この間の飛行訓練でも違反が後をたたない現状なのに、これを全国各地でやられたら・・。沖縄の蒼い空にオスプレイは似合わないし、日本の空を爆音たてて飛ぶなんてもってのほかって思います。
投稿者: ドラミ | 2013年08月04日 00:23
ドラミさん、いつもメールありがとうございます。
「別の世界に誘われた」とでもいうことでしょうかね。ほっと一息とも言えるかも。
よくぞ調べましたね。
まず、米軍ヘリの墜落問題は許せませんね。住宅密集地から2キロメートル、国道から1キロメートル。大惨事になりかねません。県民が危惧していたことが現実なっています。最低限、事故の原因究明と再発防止策が納得得る形で明らかにされるまで訓練をやめるべきです。
投稿者: 恵二 | 2013年08月06日 23:00