「ダンス議連」、ダンスの自由求めて、風営法改正の議員立法の議論
7日、国会で「ダンス文化推進議員連盟」の役員会が開催。
役員会として、今後の方向を議論。この間、 風営法とダンスの自由という問題で、累次にわたる勉強会・ヒヤリング、中間段階での提案、さらに意見聴取など行ってきました。
議連の精力的な活動と問題提起にもかかわらす、行政の対応が遅すぎ、間尺に合わないとして、議員立法に着手しようとの合意にいたり、今後議連総会を開催し、各党内部での議論も行いながら合意形成に努めようと確認しました。
私は、「ダンスを文化として自由を拡大するという議連の趣旨からして、風営法の改正問題のテンポが、行政任せにしていたら余りにも遅いことが明白な以上、議員立法で進めることに踏み出すべきだ」と主張しました。
会長・事務局長から議員立法のたたき台として、A案とB案の2案が提案(イメージ図は、写真下)されました。
A案は、風営法から「ダンス」の文言をすべて削除するというもの。B案は、風俗営業の対象からは外し、新たに「ダンス飲食店営業」(仮称)の規定を設けようというものです。
私は、「ダンスの自由拡大という面では、両案とも前進である。ダンスは文化であり、より本質的な自由と言う観点から、A案が望ましい」と述べました。
あわせて、警察当局の恣意的解釈の実態についても次のように報告しました。
「警察による『ダンス』の恣意的解釈が問題だ。一昨年の6月に、何が風営法の対象のダンスなのかを質問主意書で問うた。
政府の答弁書は、『男女間の享楽的雰囲気が過度に渡るもの』という曖昧なものだった。
実際の現場で、どのように運用されているのか、大阪の老舗クラブ・ヌーンが摘発され、昨年末から裁判になっている。
裁判では、捜査に当たった警察官の恣意的判断であったことが明らかになっている。例えば、ダンスの定義も、『幅1メートルのステップでなければダンスでない』とする警察官から、『音楽に合わせて体を動かせばダンス』とする警察官もあったとのことだ。
一方、当時のお客が証人として、どのように体を動かしたのかが問われた。ある人は『肩幅ぐらいのステップ』、ある人は、『ビールを手に持って、ステップせず、音楽に合わせてかかとを浮かせた』、また『ステップしたが腰はひねっていない』などで、警察官からも『フロアで男女が密着することもなかった』との証言があった。
およそ、『男女間の享楽的雰囲気』すら感じられない。これが、風営法に『ダンス』という文言があるために、起こった悲劇というか喜劇だ」と述べました。
ダンス文化推進議連は、三月中に総会を開催し、法案の議論をすることを確認しました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2014/03/07