ハンセン病、差別と闘いぬいた、谺雄二さん、神美知宏さんの死を悼む
ハンセン病違憲訴訟全国原告協議会会長として活躍された谺雄二さん、全国ハンセン病療養所入所者協議会会長神美知宏さんのお二人が相次いで亡くなられました。痛恨の極みです。心からご冥福を祈ります。
思えば、2011年6月21日、お二人と市田忠義書記局長(当時)、高橋千鶴子衆院議員と私が懇談しました。
以下は、そのときの記録です。
「谺(こだま)雄二全原協会長は、2001年5月の熊本地裁 における全面勝利判決や国会でのハンセン病問題基本法の制定、国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議採択などにふれ、『熊本判決から10年たつが、一向に人間回復の手だてがなされず、問題が山積している』と訴えました」
「神(こう)美知宏全療協会長は、国家公務員定員削減路線による介護員など職員の削減、非正規化が進められ、決議とはうらはらに、療養者の人間らしい暮らしが阻害されている現状を指摘。『療養者の平均年齢が81・6歳と高齢化がすすむもと、いまが正念場であり、一刻も早い政治の対応が必要。一番、人間の尊厳を大切にする党、共産党に期待している』と訴えました」
このときの熊本判決は、2001年5月11日でした。谺さんは「ようやく人間を取り戻そうとしている」と語りました。奇しくもその日に亡くなったのです。
闘いの遺志を継ぎ頑張りたいと思います。
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