こくたが駆く

宮澤喜一元総理葬儀に出席

 宮澤喜一元総理の内閣・自民党合同葬儀に出席。
 葬儀のしおりに宮澤氏の「新・護憲宣言」の一文が掲載されていた。 こういう思いがあったのかと初めて知ったことだったので皆さんに紹介する。

 「・・・ものごころついてから成人するまで、思えば長い灰色の時代でした。しかしいま、 当時を回想して戦争中の苦労や食べ物のなかった辛さなどはほとんど憶えていない。ただひとつ、年とともに自由が圧迫されて、 ついにはまったく死滅するに至ったその苦しさ、それをどうにもできない憤激だけが今日も忘れることができません。
 わが国がなぜこのような悲劇の道を歩んだのか。決定的な誤りはいつどのようにして犯されたのか。 私は何十年もこのことを知ろうと努めてきました。 ことに自分が国政をお預かりするようになってからは人ごとではない思いであらゆる努力をして事実を調べてみましたが、 ついに今日まで答を見いだせないでいます。・・・
 自由はある日突然なくなるものではない。それは目立たない形で徐々に蝕まれ、 気がついたときにはすべてが失われているような過程をたどります。わずか数十年前に経験したわれわれは、 将来に向かって自由の制限につながるかもしれないどんな兆候に対しても、厳しく監視する必要があります。
 自由を謳歌しているいまの時代に、これは年寄りの寝言のように聞こえるかもしれない。・・・われわれは憲法の言うように「不断の努力」 をもって自由を大切にし、日本社会の活力を守ろうではありませんか」

 

日本共産党からは、志位委員長、市田書記局長、佐々木衆議院議員と私が参列した。

 

| コメント (6) | トラックバック (0) | Update: 2007/08/28

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コメント

素朴な疑問。

>内閣・自民党合同葬儀

経費はどこから出るんだろう。
政党助成金?

 私も率直なところわかりません。政党としては普通慶弔の経費を予算化しているのが当然でしょう。

自民党総裁選挙が行われるという事で、
「自民党 ハト派」で検索を掛けてみたらこちらのサイトに辿り着きました。今の自民党には亡くなられた宮澤さんの様な方はいらっしゃるのでしょうか。ここのところ自民党内ではタカ派・民族派の様な方が台頭してきているので国家全体がこの流れに向かってしまうのかと心配です。

政党の行事であれば、「政党の予算」だと思いますが、
内閣(行政機関)と、政党の「合同」というのが…

自民党も、党として「立派な先輩」だと認識してるんなら、
どうどうと「党葬」したらいいのに、
こういうところまで「官営政党」(by市田書記局長)の体質…?

 明確にハト派の主張を内外に明らかにすることさえ憚(はばかれ)る風潮が強まっていますね。 
 でも、いわゆる”靖国”派政治が内外からの批判で孤立し始めている事実も見ておくことが大事ではないでしょうか。
 憲法を守る議員の数が増えたというメディアの報道もありました。皆さん方の運動や世論が国民全体の中で増えていることはそれを実証しています、ともに頑張りましょう。

 自民党の考えは推し測ることできませんが、首相経験者が亡くなった時は、従来「内閣」との合同葬が通例です。
 私どもの場合は、党葬のみですがね。
 
 

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