文化の秋を堪能(続き)「京の名工展」「第34回友労染展」「杉本家・暮らしをつむぐ展」
京都市内の各地では、様々な展覧会や美術展などなど、文化のとりくみが開催されています。毎年伺っている3つの展覧会に行ってきました。
「杉本家秋の特別一般公開~暮らしをつむぐ展~」は、杉本家に残された暮らしの道具(民具)が展示され、「手にとって使ってみてください」との企画展です。案内には、「当家に残された暮らしの道具から、今の暮らす姿勢をふりかえっていただく企画展です。」と記されていましたが、私の実家にもあった懐かしい道具に出会えました。
火鉢、陶器の湯たんぽ、柳こおり、銘々善、木製の食品保存箱などなど,生活に使われていた道具の精巧さは素晴らしいものです。写真にあるのは「米粒から糊をつくるための石臼」です。昔は、糊を家庭でつくり、着物の洗い張りしていたのです。来ていた方々と、昔の道具の思い出に話しが弾みました。
「京の名工展」は、西陣織、京友禅、京焼・清水焼、京漆器など「京の名工」による作品が展示されています。どの作品も、長きにわたって受け継がれてきた技術のすばらしさを実感する作品ばかりです。「名工」の作品だけではなく、京の若手職人「京もの認定工芸士」の作品も展示されていて、京都の伝統技術がしっつかりと受け継がれていると感じました。 知人の指物師福原氏の作品の前でパチリ。.
「第34回友労染展」は、京友禅一般労働組合のサークル「とお染ぼ」が、技術の向上と仕事以外に作品を製作し、発表しようと1981年に始まりました。今年のテーマは、「みち」。染めの技術を活かしつつ、斬新な作品もあり、楽しませてもらいました。
写真は、市長賞受賞の河合真佐子さんの作品です。絞りで染め上げた後に、デザインの型をおき、色抜きをして模様が作られています。表と裏の模様が違っています。
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