こくたが駆く

証人喚問めぐる対応について

 守屋武昌前防衛省事務次官と額賀福志郎財務相の証人喚問を12月3日に行なうことを野党だけで議決した問題で以下のような、 記者会見を行なった。会見には大門実紀史参院財務金融委員も同席。
 27日の参院財政金融委員会で、証人喚問の採決の際、証人喚問自体は賛成だが、全会一致の原則を破る野党のみの議決には反対なので、 棄権という立場をとって退席すべきであった。全会一致を貫くべきであると主張しながら、最後までそういう態度をとらず、 賛成したのは間違いであった。

 花・グリーンボール 証人喚問は、 証人が虚偽の証言をした場合は偽証罪に問われるなど非常に重い意味を持っている。従って全会一致で議決することが原則である。 与党であれ野党であれ数の多数をもってやることは許されない。

 この間の経緯についてもあらためて説明した。 

私は、野党の国会対策委員長会談で、①額賀氏の証人喚問について、単に守屋氏との宴席への同席について問題にするのではなく、口利き、 車代、パーティ券、日米軍事利権をめぐる問題の究明が必要なこと。
 ②証人喚問は全会一致での議決に努力すべきこと。(参院財政金融委員会では、そのことを繰り返し主張し最後まで呼びかけた。)
 ③まず守屋氏の再々喚問を行い、その証言を受けて「どうしても額賀氏の喚問必要だ」 というところに持っていく二段構えの手順を踏むべきではないかと主張してきた。(現に委員会理事会懇談会で具体的提案を行なってきた)

 

今後の方向についても、関係者の証人喚問は引き続き要求していくことを表明。12月3日に予定されている証人喚問については、 守屋氏が逮捕されたこと、証人喚問の決定は全会一致が望ましいという立場から「再検討すべきではないか」ということを、 参院財務金融委員会理事会懇談会に提案することを述べた。

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2007/11/29

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コメント

そもそも「採決」って…。
 賛成か反対かの決をとることなんですが、
ふつうは「採決」してみて、はじめて「賛否」がわかるものだと思います。

 採決の中身が「全員一致」にならなかったのは「結果」であって、
議決自体に棄権するかどうかまでふくめ、最初ッからわかってるのなら、議決そのものの意味がないように思います。(事前根回しがすべて?)

 議決のときに賛否がわかれてから、じゃあ、どうしよう、という問題じゃないかと思うのですが…。

 いつもご意見ありがとうございます。
 議会における採決、特に証人喚問など場合は当然会派としての態度が問われるのです。
 採決はたしかに結果ですが、その過程が大事ではないでしょうか。形式論だけで論じてはなりません。
 証人喚問についての意見を述べることが当然あるわけです。会派として、何故そのことが必要なのかについての意見表明を行うわけです。
 その内容が大切なのです。意見表明が世論にさらされる、何度も何度も議論を通じて変えてきたのが竹下元総理の証人喚問がその例です。
 だから単純に”根回し”というわけではありません。激烈な闘いであることは言うまでもありません。
 このあたりを良くご理解くだされば幸いです。

 なるほど。
 私などは、単純に「立法府」たる国会で、多数決の立法によってできた議証法の運用が、「全会一致」でなくちゃならん、のか、というのがまずありましたが、過去の実績はそうでしたか。
 (採決に賛成しちゃった議員さんも、過去の実績をしらず、私と同じように判断されたんでしょうか)

 たとえ中央委員であっても、失敗はするし、間違ったことがわかればちゃんと公表して釈明する、というのを明らかにしたのはいいことだと思います。

 「多数」に従うのと、あくまで「一致」を追求するのと、どこで線が引かれるのかも興味はありますが。

 いつもメールありがとうございます。
 いろいろな例がありますね。中西議員、山口議員の証人喚問などは、何度も予算委員会で議論を重ね、反対する議論がなりたたなくなり、世論も当然だの動きもあり、多数で採決した例があります。
 最終的には、国民世論の動向が大きいと思います。

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