こくたが駆く

ガソリンの「暫定税率」を2ヵ月間延長する「つなぎ法案」は、議会制民主主義を破壊するもの!

* 29日は、朝8時前から夜の11時過ぎまで国会で奮闘。
 断続的に開催された野党国会対策委員長会談、与野党国会対策委員長会談、河野議長への申し入れなど眼が回るいそがしさだった。
 焦点となっている、ガソリンの暫定税率を2ヵ月間延長するいわゆる「つなぎ法案」の処理をめぐっての話し合いが行なわれたのである。
 政府は、ガソリンの暫定税率延長の法案の施行が、「4月1日後となる場合に備え、・・・国民生活の混乱回避」のためと議員立法だと強弁。
 しかしこの法案は、肝心の「10年間の道路特定財源を確保する」法律案(政府提案の租税特別法案)本体の審議に一歩も入らぬうちに、その成立だけは担保しようとするものに他ならない。
 「つなぎ法案」を1月31日までに衆議院で可決し通過させれば、この法案を参議院で3月31日までに成立させられない場合は、衆議院通過から60日間を経た3月31日に衆議院の3分の2の多数で「参議院でのみなし議決」を行い、再び3分の2で再可決し成立させることができる。

 この「つなぎ法案」を衆議院で可決さえすれば、「10年間の道路特定財源を確保する」法律案(租税特別法案)の成立を担保することになる。 租税特別法案は、3月末までに衆議院で可決すれば、「つなぎ」の切れる5月末まで60日間確保すれば、 参議院での租税特別法案の採決がどうなろうが、衆議院で3分の2の多数で再可決が予定されているのである。
 「つなぎ法案」を強行することによって、「10年間の道路特定財源を確保する」法律案について、衆議院・ 参議院での審議そのものをまったく無意味なものにしてしまう。事実上審議権を剥奪するものである。
 これほどの議会制民主主義破壊の歴史的暴挙はないといわねばならない。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/01/30

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