こくたが駆く

予算委員会で沖縄少女暴行事件、道路特定財源問題を追及

080212予算委員会  12日の予算委員会総括質疑で質問に立ち、福田総理らを追及した。

 冒頭、沖縄で発生した少女暴行事件を取り上げた。

 10日夜、沖縄県北谷町で発生したこの事件は、 米海兵隊員が女子中学生をだまして連れ回したあげくに暴行するというきわめて卑劣なもの。心から怒りを覚える。

 福田総理は「再発防止」と言うが、95年の少女暴行事件以降も、沖縄ではこのような重大な米軍犯罪が繰り返されてきた。  本土でも横須賀での強盗殺人事件(2006年)、広島での女性集団暴行事件(2007年)などが相次いで起こっている。政府が「再発防止」 を繰り返し言ってきたにもかかわらず、米軍人によるこのような重大な犯罪が繰り返されていることをどう認識しているのか、と追及した。

080212予算委員会2  福田総理は「誠に残念であり、米国にも厳しく再発がないよう要請する」と答えるだけ。

 私は、政府は米軍犯罪が起きるたびに「再発防止」「綱紀粛正」を言ってきたが、事件はいっこうになくならない、と指摘。 米軍犯罪の大本にある日米地位協定の抜本的見直し、米軍基地の縮小・撤去に踏み切らない限り、 問題の根本的な解決はできない、と強調した。

 つづいて道路特定財源の問題を追及。安倍前総理は 「道路特定財源として自動的に道路ができていく仕組み自体は変えていかなければならない」 とまで言って、一般財源化すると言っていた。 ところが、福田内閣は、道路だけ特別扱いを続けようとしている。なぜ特別扱いするのか、 と聞いても、総理はまともに説明できなかった。

 さらに、特定財源を維持する理由として、今後10年間で59兆円の道路を建設する「道路の中期計画」が問題になっている。

 計画には、1万4千㎞の「高規格幹線道路」(高速道路)が盛り込まれているが、この1万4千㎞は、小泉内閣時代に、 9342㎞以上は「白紙」となっていた。ところが、これを復活しようとしている。なぜなのか。これも福田総理は、まともに答えられなかった。

 しかも、1万4千㎞以外にも高速道路がある。「地域高規格道路」という名前で、「地域」とついているが生活道路ではない。 高速道路だ。 首都高速や阪神高速、東京湾アクアラインや京都の高速道路なども含まれている。 1万4千㎞の高規格幹線道路と結んで基幹ネットワークにするという。この計画路線が186路線・約7千㎞ある。

 さらに計画検討中の「候補路線」が110路線ある。「候補路線」には、和歌山県と淡路島を結ぶ紀伊淡路連絡橋など、 6つの長大橋建設計画も含まれている。

 こういう膨大な高速道路を今後も造り続けるのか、と聞くと、総理もさすがに「夢のある話で、今の段階で裏付けはない」と述べつつ、 「ニーズがあれば判断する(=つくる)」と答弁した。

 総理も認めざるを得ない夢物語のような計画だが、政府が新たに決定しようとしている「国土形成計画」の「全国計画」 に盛り込まれている。

 結局、特定財源があるから、際限なく高速道路を作るという仕組みだ。

 一方で、高速道路優先で住民の身近で緊急な道路整備に予算がまわっていない。一般財源化するしかない、と強調した。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/02/12

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