こくたが駆く

場外舟券売場 設置要件緩和通達の撤回を国交省が表明

国交省は、モーターボート場外舟券売場設置許可にあたって、地元の合意を確認する、いわゆる「地元合意三要件」 を緩和する課長通達を2月15日付で出した。(施行は4月から)

「三要件」とは、①地元自治会(町内会)の同意、②市町村の長の同意、③市町村の議会が反対を議決していないことの三点だが、 議会の反対決議に関する要件を削除するというのだ。

私は、昨年3月のモーターボート競走法改正案審議で、「今後も三要件は変わらないか」と確認し、冬柴国交大臣は「(三要件を) 踏襲しようと思う」「今のところはこれでいい」と答えていた。

国会前豊後梅、3・15使用

 

私は、3月11日に、担当者を呼び、大臣答弁に反する海事局総務課長名の通達の撤回を強く求めた。

後で触れるが、さっそく「大臣答弁と住民要求に反する場外舟券売場設置の要件緩和通達に関する質問主意書」を提出した。

 

その結果、14日、国交省から「大臣に報告・相談した結果、通達を撤回し、4月以降も現在の取り扱いを続ける」と報告があった。

私は三要件を守ることは当然であり、さらに住民の意見が十分反映できるように手続きを改善すべきと主張してきた。 関係者の皆さんと力を合わせて、ひきつづき求めていきたい。

この問題では、13日、「大臣答弁と住民要求に反する場外舟券売場設置の要件緩和通達に関する質問主意書」を衆院議長に提出したところだ。

すいせん国会前

質問書では、通達の撤回を求めるとともに、場外舟券売場設置にあたり、これまでの三要件に加え、 住民の意見を十分に反映させる基準改定を行うため住民が参加した検討会の設置を求めている。質問書は17日に内閣に送付され、 政府答弁書は21日に閣議決定される予定だ。

 

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2008/03/15

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コメント

こくた恵二様

 ご無沙汰しています。連日のご活躍うれしく拝見させていただいております。今回の場外舟券売場設置に関する「地元三要件」の緩和の件、撤回させていただいてありがとうございます。緩和の通達を出すこと自体、地域住民の意向を無視した許されない行為だと思いますが、撤回の快挙にホッとしました。
 しかし、津山市で経験したことですが、場外馬券売場設置の場合は、「地元三要件」が問題にされますが、競輪の場合、「地元三要件」は問題にされません。所轄の省が違うからかもしれませんが、地元住民の同意はいらないというのは納得できません。かつて津山市に、玉野市の競輪が進出したいとの話しがもちあがり、小中学校PTAをはじめ、市民の反対運動が起きたのですが、玉野市とビル経営者との同意だけで、地元町内会の賛成の意思は臨時町内会総会や署名などで示されましたが、それ自体にも問題があったようですが、結局、「サテライト津山」という名称で、玉野競輪の場外券売場が設置されました。
ぜひ、競輪の場合も、せめて「地元三要件」をクリアーするようご尽力いただければと思います。
               津山市 美見みち子

 美見さん、お久しぶりです。三要件の緩和に頭に来たものですから、直ちに海事局を呼び出しました。局長にも伝わっていない、大臣は無論知らない。このことだけを確認して「ふざけるな」」と大声で言ってしまいました。
 すぐ、質問主意書にして、公式の見解を求めた矢先でした。私の余りの激高に驚き、総務課長は大臣に相談したのでしょう。
 後で説明に来て、「本来なら更迭だ」と指弾されたとか。(本当かどうか)
 それにしても、緩和の方向へ条件を下げていくのではなく、住民の声を大事にする方向へと改善すべきですよね。
 もちろん、広範な住民運動が必要です。皆様方の運動にいっそう期待申し上げる次第です。
                  こくた 恵二拝

 連日の奮闘 お疲れさまです。「地元合意三要件」緩和の件、すばやい対応有り難うございます。
 質問趣意書を出された記事を見て、さっそく市役所に問い合わせたのですが、通達は見ていないとのこと。そしたら、すぐに「撤回」の記事。拍手、です。
 私たちの富山県砺波市では昨年、誘致の動きがあったのですが、市長は当初より反対を表明、住民の反対運動・署名が広がり、市議会で(設置予定地区の議員1名を除き)反対決議があがり、計画を断念させたところです。その際にも、昨年3月の国会で穀田議員が引き出した大臣答弁も大きな力となり、たいへん感謝しています。
 「地元合意三要件」でも、実際の運用上はいろいろと問題があります。(私たちの市でも、地元町内会ではいろいろありました)競艇に限らず、このような問題について「実質的な地元合意」を重視するよう、引き続きがんばってください。
(ボートピアを考える会・砺波 事務局 多田裕計)

 多田さん、メールありがとうございます。
 おっしゃると通り、「通達」を見ないうちに、「撤回の通達」を一緒に見ることになるでしょう。
 これって結構笑えますよね?
 ものすごい運動ですね。何よりも住民の意思が決定的ですよね。心から敬意を表します。
 これからも、実質的住民合意、要件の厳格化向けて頑張りたいと存じます。
                    こくた 恵二拝

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