09年度から一般財源化という首相新提案と10年間道路特定財源確保する法の採決は絶対的矛盾だ!
福田首相の新提案は、09年度から道路特定財源を一般財源化するというものだ。(11日には同様の内容が政府・ 与党合意となったと報道されている)
福田首相は、一方で国会において”道路財源確保法”を通してくれと言う。一般財源化を09年度からするということは、 1年間で道路特定財源をやめて一般財源にするということだ。それなら、10年間の道路特定財源を確保する法律を通さねばならないのか。
この私の質問に、冬柴国交相は答えられなかったのである。
つまり、「1年間だけ待ってくれ」と提案・約束しながら、法律は「10年間延ばす」 というものをつくろうということが矛盾でなくてなんと言うか。
現在は、”道路特定財源確保法”は、31日に失効している。即ち法律上は既に一般財源になっているのだ。 道路財源確保法という法律を復活させなければ(廃案にすれば)一般財源化した状況が続くのだから何の問題もない。
仮に百歩譲って、09年度に一般財源化するというなら、この一年間は、 もともと道路財源確保法が延長されたことを前提にした予算が組まれているのだから執行すれば良い。
冬柴国交相がいくら口をとんがらして強弁しても、1年間だけの約束を、法律では10年間と書き込む矛盾は解けませんよ!
私は、さらに、「一般財源化し道路財源確保法がいらないとなると、法律上、道路整備の事業量(総額を定めた道路計画) を決める根拠も無くなる」と指摘した。
これに対して、冬柴国交相は「それはそうです」と認めたにもかかわらず、「必要な道路はつくらなけらばならない」と答弁。” 総額先にありき”で、高速道路中心の従来の道路計画をあくまで固執する姿勢を示した。
要するに、どんなことがあっても道路をつくり続けるための財源は確保するという立場だ。 一般財源化するというのは実は空手形に過ぎないことが鮮明になったのだ。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/04/12