シベリア抑留は国家による棄兵棄民政策だった-シベリア抑留展
京都市下京区の「ひと・まち交流館」で開催中のシベリア抑留展を見学。
今回は昨年末に国家賠償請求訴訟を起こすという、新しい局面に入ったもとでの開催である。
開催期間は5月9日まで、是非多くの人に参加していただきたい。
昨年12月26日、シベリアに抑留された旧日本軍兵士30名が国を相手取って京都地裁に提訴、
追加提訴8名を加え現在原告は38名となっている。
シベリア抑留を招くこととなった日本の棄兵・棄民政策の違法性と責任を追及しているのだ。
弁護団の一員で京都第一法律事務所の大河原壽貴・ 弁護士が、今回の訴訟についての報告を書いている。シベリア抑留の実態と、 訴訟の意義について簡潔に分かるので興味のある方は目を通していただきたい。
林明治代表(写真右端)をはじめ、原告団の皆さんとパチリ。
「戦争を単に過去のものとせず、これからの平和のために活かしていきたい、憲法九条の精神を実現させるための訴訟だ」
と語る原告の皆さんの思いに、私も応えたい。微力ながら応援をしていく決意だ。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/05/05
コメント
やっと国家賠償請求訴訟になったのですか。
実際は捕虜だったので、ソ連には国際法で定められた捕虜という扱い方すらしてくれなかった点については抗議しても良かったのに、わざわざ事を荒立てないようにわざと抑留という言い方を強制させてたのかしら、と思ってました。
投稿者: 横田 | 2008年05月06日 23:52
横田さん、いつもメールありがとうございます。
国家の棄兵・棄民政策への抗議の意味があると思います。シベリヤに抑留された方々の様々な運動がありました。
大衆的運動として、勝とか負けると言うのではなく、国家の責任を問いたい思いを共有したいのです。
こくた 恵二拝
投稿者: 恵二 | 2008年05月09日 21:23