こくたが駆く

難病指定されていない「ジストニア」という難病

 一昨日、中右京健康友の会(太子道診療所内)を通じて、太子道診療所の患者さんである”Kさん”のお話をうかがった。

080522ギガンジューム

 ”Kさん”は、2年前より「ジストニア」という難病に罹患しており、5月からは病気のために休職をしておられるとのこと。
 この「ジストニア」という病気は、中枢神経系の障害によって身体の筋肉が不随意に収縮し続ける結果、筋肉がねじれたり、 ゆがんでしまって自分の意思通りに動かなくなる病気で、”Kさん”の場合、ふと気を抜いたりしたときなどに首に症状が現れ(「痙性斜頸・ けいせいしゃけい」というらしい)、首の筋肉が突っ張ったような状態で固まってしまう発作に見舞われてしまうという。

 全国で2万人ぐらい患者がいるのだが、医者の間でも認知度が低く、 ジストニアと診断をされていない潜在的な患者も合わせると4万人ぐらいいるのではないかとのこと。

 そして、この難病がまだ国の難病指定を受けていないのだ。

 ”Kさん”は、病気に罹患後「ジストニア友の会」に入会し、「自分の症状はまだマシな方だから、 自分にできることはがんばってみよう」と、ジストニア患者の要求実現のために頑張っておられる。
 なかなか立派な青年である。

 「ジストニア友の会」がとりくんでおられる署名の要望項目は以下のとおり

1 ジストニアの難治性疾患克服研究事業への指定
2 身体障害者手帳および障害年金の障害認定枠の拡大
3 ボツリヌス治療と脳深部刺激(deep brain stimulation: DBS)の健康保険適用の拡大および鍼治療の健康保険適用の新設
4 ボツリヌス治療の少量使用に適した薬剤の認可
5 ボツリヌス治療の研修制度の確立

 私も力になりたい。
 さっそく、わが党の厚生労働委員である小池晃・参議院議員、高橋千鶴子・衆議院議員に連絡をとり、積極的に「ジストニア友の会」 の皆さんの活動を応援することにした。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/05/22

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コメント

初めまして、北野太司です。
僕も四月にジストニアと診断され、最初は戸惑いましたが、
今は、自分の店を出すと言う事に
生きがいを感じてます。

 北野さん、メールありがとうございます。
 ジストニアの症状も広く知ってもらうことが必要ですよね!
 お店を出す希望を実現してください。

 その後、「ジストニアの難病に指定を」の請願は、参議院で採択されています。
 難病予算は、100億円となっています。

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