こくたが駆く

上信越道トンネル手抜き工事 再発防止の第三者委員会が発足

建設中の上信越自動車道熊坂トンネル (長野県中野市)で手抜き工事が発覚した問題について、これまでも追及してきたが、4月17日、 手抜き工事を告発した現場監督の労働者の解雇撤回が勝ち取られた。ねばり強く闘い勝利した当事者ならびに労組(建交労) の皆さんに心から敬意を表したい。

この問題については、 TBS系列のテレビ番組でも取り上げられるなど、大きな反響を呼んでいる。しんぶん赤旗(日刊紙)にも、 5月5日と6日に連載記事が掲載された。

 

ひきつづき手抜き工事の原因究明・ 再発防止が重要な課題だ。

東日本高速㈱は、 再発防止のための第三者検討委員会の設置をめざしてきたが、25日に第一回の委員会を開催することになったと本日報告があった。

 委員会は、熊坂トンネル手抜き工事の補修方法、及び再発防止策について検討することを目的として設置される。メンバーには、 トンネル工学の専門家ならびに入札・施工体制に詳しい学識経験者も含まれている。告発者は、「協力者」として委員会に参加し、 手抜き工事の実態を証言する。内部告発者(公益通報者)が、このような再発防止の第三者委員会に参加することは異例の成果である。

 委員会は報道関係者に公開され、議事概要も後日ホームページ上で公開するということだ。施工体制の問題点を指摘してきた労組・ 関係者と委員との意見交換会も行われる。

私は、関係者の意見をよく反映し、 きちんと再発防止を図ることをこれまで求めてきた。今後も、発注者である東日本高速の施工管理体制の問題点も含め、 委員会の徹底調査と討議を通じ、手抜き工事の原因と再発防止策が明らかになることを期待し、注目していく。

 

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/05/23

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コメント

穀田さんお疲れ様です。原因究明・再発防止のための第三者委員会が立ち上げられ、しかも偽装を告発された当事者の元現場監督さんが「協力者」として手抜き工事の実態を証言するとのこと、よくぞここまできたと思います。つい先日も山陽新幹線のコンクリートのかたまり500キロが山口県内で落下したことが報じられていましたが、これも手抜き工事があったのではと思えてなりません。当のご本人の勇気には本当に敬意を表します。私だったらどうしただろうかと思いますが・・勇気と組合の運動そして「偽装は許さない」という世論の後押しも大きかったと思います。先日組合の行動で上京した折に「告発者」の監督さんのお話しを聞く機会を得ました。又次の告発者が出るかも知れないと思いました。

 前原さん。メールありがとうございます。ほんまに言葉ではいえないくらい嬉しいものです。
 だって、告発したらクビにされるはでは。
 それを国会で取り上げたのです。元現場監督さんは、傍聴にも来てくれたのです。
 解雇を撤回し、なおかつ第3者委員会の「協力者」として関与できるのですから。
 一番の嬉しいことは、これで安全が保たれて未然に事故を防ぐことができたことですよね。
 わかりますやろ。

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