党国会議員団が二つの申し入れ-原爆症認定問題とグッドウィルグループ廃業問題
第169通常国会は閉幕したが、日本共産党の国会議員団が行う要求実現活動には閉幕はない。
本日(正確には、日付が変わって昨日)、国会では『長崎地裁判決をふまえ、原爆症認定問題の速やかな解決を要求する』申し入れと、『(株)グッドウィルグループの廃業による雇用問題の解決を求める緊急申し入れ』の二つの課題で、厚生労働大臣にあてた申し入れ文書を提出した。
日本共産党被爆者問題委員会(責任者:小池晃・参議院議員)が提出した、原爆症認定問題の申し入れは、先月末の仙台高裁・大阪高裁に引き続き、被爆地である長崎地裁でも国・厚労省の敗訴となった(今月23日)ことに関わり、2高裁判決について「上告」を断念したことに続いて、長崎地裁についても「控訴」をせずに、問題の全面解決に踏み切ることを要求するものだ。
申し入れ書は、12年にわたった「長崎原爆松谷訴訟」にも触れて、国が『最高裁までたたかい敗訴したにもかかわらず、認定基準を改善するどころか、機械的な切り捨て方針をつくりあげた』ことを批判。『国・厚労省はすべての判決が国の「認定方針」を厳しく批判し見直しを求めてきた経過を真剣に反省すべきである』と、全面的な解決を図ることを求めたものだ。
人材派遣大手・グッドウィルグループの廃業問題では、厚労省が派遣事業免許の取り消しをおこなう方針をとっていることを受けて、7月31日をめどに廃業すると発表した(株)グッドウィル・グループに関わり、違法行為を繰り返していた同社が免許取り消しを受けることは当然のことであるが、全く責任のない労働者が職を失い、路頭に迷うことがあってはならないと指摘、労働者派遣法の規制緩和祖進めて、違法派遣を野放しにしてきた国にも責任があるのだから『労働者に被害を及ぼさないようにするのが最低限の責務です』と、国に対策を求めたものだ。
この緊急申し入れは、
1,派遣先企業に継続して雇用するよう指導すること
2,派遣元のグッドウィル・グループが最後まで雇用者として責任を果たすよう指導すること
3,人材派遣業界が共同責任で雇用を確保するよう指導すること
4,国としても特別の体制で職業紹介をおこなうこと
5,雇用保険をさかのぼって適用して失業給付をおこなうことや、緊急の生活保護の適用など、生活維持の対策とそのための省内の連携
を求めている。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/06/27