「値上がりしていないものを探すほうが難しい」-原油高騰問題で聞きとり調査
昨日から今日にかけて、7月6日に志位委員長を迎えて”みやこめっせ” で開催される京都1区大演説会への参加を呼びかける訪問・対話・宣伝活動でフル回転をしたのだが、その対話の中で『暮らし』 をめぐる大問題として、原油価格高騰・物価上昇の問題について多くの意見が寄せられた。
昨日、くらた共子・京都市議とご一緒に西陣織工業組合を訪れた際にも、渡邉隆夫・理事長は
「つましく生きている人々が被害を受けている。虚業ではなく実業を大事にすべきだ。消費税を増税するなどとんでもない、
投機税をこしらえてほしい」と述べた。
まったく同感である。(写真左上)
今日は、朝8時から京都市の中央卸売市場を訪問し、原油高騰の影響がどのように現われているか、 現場の生の声を聞く調査活動を実施した。
山中渡・京都市会議員団長とともに、市場内の顔なじみの店を次々訪問。
関係者からは「発泡トレイやビニール等、いろんな物が値上がりしている」「注文も同時に減っているから、
値上げして上乗せすることができない」「5月過ぎてからお客さんがガクッと減った」「配達も行なっているが、
そのためのガソリン代負担が増えた」「料亭からの注文も減っている。こんなことはあまり経験がない」等など、厳しい実態が次々と語られた。
なかには「これで消費税が増税されたら、この市場は崩壊する」「自民党はもうダメ」といった声も寄せられた。
1時間ほど市場を歩いたあと市場内の応接室へ移動し、
京都市中央卸売市場第一市場の上田典男・場長と懇談。
上田氏からは「今年に入ってこの7月までに、値上がりしていないものを探すほうが難しい」「発泡トレーやラップなどの工業製品は、
原価から計算して価格が決まってくるので、原油高騰分が自動的に上乗せされるが、われわれの扱っている鮮魚などの商品は、
需要と供給の関係で価格が決まるので、原価が上がったからと言って自動的に値上げさせることができない」との意見が寄せられた。
また、今後は冷蔵庫の電気代等の値上がりも心配とのこと。
原油価格高騰対策は待ったなしの課題だ。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/07/03