毎年恒例、私の筆になる絵馬ができましたので、紹介します。

  「一雨潤千山」（いちうせんざんをうるおす）

  わずかに身を濡らすだけの雨も、まわりを見渡せば、あらゆるものをゆったりと潤している様子を表す禅語です。
  要約すると、何者も区別することなく、等しく恵みを与えてくれる雨に、お釈迦様の教えを例えた言葉であり、 雨が一度降れば千もの山々が水の恵みを受け生き生きと潤うという仏教の世界観を表わすと、言われています。　

　私は、この言葉の響きにまず感動しました。
　この間、「一」という言葉を好んで使ってきました。出発点に立っているという己の立場を常に確かめて活動していきたいと思ったからです。
　この禅の語の「雨」は、慈雨であります。生きとし生けるものすべてが、この雨によって生き、勢いを増すと感じたのです。

　さあ、総選挙の年です。一雨が、千の山を潤し、政治を変える力となって動き出していくでありましょう。