こくたが駆く

丹後地方の機械・金属関連企業は大打撃-経済危機から中小企業を守れ!

081220丹後   本日、早朝から自宅を出発して、京都府北部・京丹後市峰山町の丹後機械工業協同組合事務所を訪問し、10月以降の経済危機の下で大打撃を受けていると言われる丹後地方の機械・金属関連企業の状況について聞き取り・調査を実施しました。
  丹後機械工業協同組合の古川康夫理事長からは「大変厳しい状況だ。銀行などには(融資のランクが下がると困るので)『3割減った』と説明しながら、実態は『3割に減った(7割減った)』という会社も多数あるというおどろくべき実態が語られました。

  午後は、丹後地域職業訓練センターの会議室に場所を移して、『こくた恵二と機械金属経営者の懇談会』と題して、丹後地域で金属加工業を経営している中小・零細企業の「社長さんたち」と懇談をおこなう(写真右上)。ここでも、おどろくべき実態が当事者の口から次々と語られました。

  「ホンダが生産調整をおこなうという報道が発表された翌日に、ホンダからの仕事が9割キャンセルになった」「10月11月の売り上げは、それまでの半分以下。仕事料も6割ぐらい」「古い機械のローンを返し終わって、新しい機械を入れたとたんにこの不況。返済の見通しが立たない」といった、急激な受注減の様子や、「私のところは6人雇っている、みんな地元の顔見知り。簡単には首は切れない」「中小企業にとって人材が最も大事。技術を覚えてもらうのに年数もかかるし、どんなに不況でも辞められてしまったら次の好況時に仕事が受けられなくなる。自分の給料がたとえゼロでも従業員の給料を払うのが中小企業の経営者だ」という話は、減益とはいえ今でも黒字の大企業がいとも簡単に『派遣切り』『雇い止め』を大規模におこなっていることと実に対照的だ。

  私からは、融資の問題は政府が責任を持ってこの経済危機が好転するまで(首相自身が全治3年といっているのだから)面倒を見るべきだと言うことや、大企業の「在庫を持たない経営」のあり方について「9割も一気に受注を止めるというのは、あまりに横暴。大企業には在庫を抱える体力があるはず。体力のない下請けに、負担を追わせるのは間違っていると声を上げる必要がある」といった見解を述べるとともに、『大企業の横暴と真っ正面から対決できる唯一の政党・日本共産党を大きくして欲しい」と率直に訴えました。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/12/20

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