こくたが駆く

高級官僚の「天下り」そのものの禁止を!

RIMG0011 メディアの記者から、麻生首相の、「『各省庁の天下りあっせん』 三年待たずに前倒しして廃止、『渡り』も同様の措置をとる」とした答弁についての見解を求められました。

  私は、「首相の答弁を冷静に判断することが必要です」と前置きした上で、「各省庁のあっせんを禁止するというだけで、 『官民人材交流センター』による、高級官僚を企業・団体にあっせん、天下りは認めたまま、結局天下りを自由化した本質は何ら変らない」 と述べました。

 官民人材交流センターの設立を決定したのは2007年の国家公務員法の改悪でした。政府・与党の提案は、 各省の天下りあっせんを禁止して、公務員の再就職管理を「官民人材交流センター」に一元化するというもの。
 私は、「これは、陰でこそこそやっていた高級官僚の天下りを、合法的にやろうとするもの。今まで極めて不十分だったが、 在職中に密接な関係のあった企業には2年間天下りできないように、人事院がチェックしていた。これからはそうした制約がなくなり、 自分たちで好き勝手にいきたいところにいける、自由化であり、 『天下り自由化法案』『高級官僚天下りロンダリング』でしかない」 と厳しく批判しました。
 いわゆる「渡り」の禁止は当たり前で、国民の批判の世論が力となったと考えます。

   最後に、高級官僚の天下りそのものを完全に禁止すべきです。すでに、日本共産党としては 「指導監督、契約関係のあった企業や、 公益法人、特殊法人」には禁止することを立法提案していますと締めくくりました。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/02/04

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コメント

いつもテレビで拝聴してます。先生の持論の高級官僚の「天下り」そのものの禁止を!に意義がございます。天下りを禁止しても悪知恵の働く官僚の事、私はいっそのこと天下り先を無くするのが1番だと思います。そのためには私案がありますので紹介したいと思います。

 天下り先法人の解体による経費はいくら浮く?

 その天下り先法人を解体したらいくら経費が浮くか実際に数値を入れた試算を紹介したいと思います。
 先ず初めに固定した費用と数値を決めて置きます。法人は特別行政法人と致します。
退職金は、少なく見積もって1人の理事長が3回から5回天下りを繰り返し2~3年で3億をもらうとしてとして1億人円/年とする

   天下り人数(現在):25,245人
   天下り先法人の数:4,504法人
   天下り1人年収(ボーナス含む):最低1,500万円
   として計算しますと給料だけで年間
   25,245人×1,500万円=378,675百万円
 かかり、 退職金は
    4,504法人×1億人円/年= 4,504億円
合計 3,786億円+4,504億円=8,290億円となる。
 
 どうです先生本当にこれ以上安くならないとして計算すると8,290億円となります。本当はもっと計算より大きな法人やら役員の数また退職する理事の数等を考えると、恐らくゆうに3倍にはなるでしょう。そうなると丁度今の消費税の金額になります。いかに無駄だったか解りますか皆さん。私から見ると、今までの政権政党がこの事を今まで放置してきた事は重大なる過失と考えねばなりません。我々の払った税金が定年後の官僚の報酬に化けていた事になります。今現在の本当に仕事がなく苦しく生活の出来ない人、そして生活保護を受けている母子家庭等々、こういう方々に年間歳費も含め1億円も掛かっている国会の先生方は、何と弁解をするんでしょううか。少しは弱者の目線に立った気持ちを持ってもらいたいものです。
 これは、私が8月6日にブログで紹介した抜粋です。

>れいかつそう さん

 天下り先は、特殊法人だけではありません。民間企業も天下り先となっています。天下りを禁止せずに天下りを無くすということは、企業を潰せということと同じです。
 「天下りを受け入れている企業を(潰す)」ということでしたら、罰則の対象を企業にも拡大する『天下りの禁止』と同じ事です。

 また、特殊法人・公益法人には、国民生活にとって重要な仕事・必要不可欠な仕事を担っている法人も多数あり、その多くが民間企業に置き換えることは難しいと考えています。

 以上のことから『天下り先を無くす』ことから実行しはじめるというのは現実的ではないと考えており『天下りそのものの禁止』を掲げています。


 しかし、特殊法人・公益法人で天下り官僚によって多額の役員報酬と退職金を受け取っている問題については解決する必要があるのは当然です。

 天下り先そのものを無くすことで解決するのではないか?という、れいかつそう さんの提案についても、検討する価値があると考えます。

 特殊法人・公益法人の業務のうち、本当に国民にとって必要不可欠な業務については、国と地方自治体が直接担当するなどの方法も考えられますし、民間企業への天下りについても、天下りを前提にした民間企業のポストについては政治の力でそれを無くしていくことが出来るか、可能性を探るべきでしょう。

 ご示唆を頂きありがとうございます。

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