建設労連「建設不況打開」国会集会であいさつ
建設に携わる全国80万人の労働者が結集する建設労連(全日本建設・ 建設資材労働組合連絡協議会)が、「建設不況打開」を求め、国会内で集会を開催されました。
私は日本共産党を代表して、心からの連帯と激励のあいさつをおこないました。(全文は≪続きを読む≫欄に)
民主党から渡部恒三衆院議員、社民党から 菅野哲雄衆院議員があいさつ。公明党がメッセージを寄せました。(日本共産党からは、 井上哲士参議院議員も参加しました。)
建設労連(全日本建設・建設資材産業労働組合連絡協議会)加盟組合は、全建総連(全国建設労働組合総連合)、建交労 (全日本建設交運一般労働組合)、自治労・全国一般(自治労・全国一般評議会)、全水道(全日本水道労働組合)、建設関連労連 (全国建設関連産業労働組合連合会)、全建労(国土交通省全建設労働組合)、全港建(全運輸省港湾建設組合)、都市労(都市機構労働組合)、 水資労(水資源機構労働組合)、首高労(首都高速道路労働組合)です。
各党への要請は、次の通りです。
①地域における危険箇所(急傾斜地、橋)などの整備・補修をはじめ、地域の中小業者の仕事おこしにつながる生活関連の公共工事
(公共施設の耐震補強、住宅リフォームへの助成等)を国の関与と責任で緊急に実施すること。
②現場労働者に適正な賃金が支払われるよう、建設業法に基づく指導・監督が適正に執行されるようにすること。
③建設資材、軽油の高止まりへの対策を講じること。
④中小建設業者の育成をはかること。金融機関による貸し渋り、貸し剥がしをなくすこと。
「建設不況打開、仕事と生活危機突破」集会にご参加のみなさん、ほんとうにご苦労様です。日本共産党を代表して、 心からの連帯と激励の挨拶を送ります。
まず、皆さんが、不況打開、仕事と生活危機突破のために、今までにない、幅広い結集をはかる努力を強め、官民の建設関係労組が共同し、 政党要請など諸闘争を発展させようとしていることに敬意を表するものです。
自民、公明政権による「構造改革」は、雇用破壊と貧困・格差の拡大、社会保障の切り捨て、地域経済の疲弊など、 国民の暮らしと営業に未曾有の危機をもたらしました。
私どもは、国権の最高機関が国民の期待に応え役割を果たそうと、一つは、 大規模な雇用破壊を食い止めるために力を尽くすことを呼びかけてきました。具体的には、雇用破壊をすすめている大企業、 経済団体の代表国会に招致し、雇用を守る企業の社会的責任をただす機会を早急に設けるよう提案してまいりました。 今日の衆議院に日本自動車工業会の労務委員長を招致し、参考人質疑を行ないました。一歩前進がはかられました。
日本共産党の笠井議員は、自動車業界の人員削減計画の全貌、派遣労働者の直接雇用の問題、雇用維持・ 確保のための企業の内部留保の活用などについてただしたのであります。
もう一点は、景気対策です。どのようにして内需を活発にしていくのかの総合対策を議論すべきだ提起してきたのです。 外需依存から内需主導に転換することに経済界も含めて異存はありません。問題はどのような方向で行うのかであります。
何よりも雇用の安定です。そして建設業をはじめとした中小企業と業者の応援とくに、大企業の発注切りストップであり、「仕事起こし」です。 官公需の中小企業への発注の拡大、高速道路・ハコモノ中心大型公共事業ではなく道路や橋や河川、下水、危険個所、学校、住宅病院など、点検・ 維持・補修中心の生活密着型公共事業への転換が必要です。そうしてこそ、雇用の拡大につながり、国民に喜ばれる公共事業、 地方の活性化につながる事業となります。さらに、安心できる社会保障の構築、農林水産業の再生であり、 貧困に追い討ちをかける消費税増税の反対などが求められているのです。
この内容は、建設関連産業に働く多くの仲間が求めている方向とも一致するものです。この方向の実現のために力を合わそうではありませんか。
皆さんが、各政党に要請している、諸要求はきわめて重要かつ正当なものであります。日本共産党は、要求を支持し、実現のために、 みなさんと共同し、力をつくします。
麻生自民党内閣は、中川昭一前大臣の酩酊会見と辞任のゴタゴタ等、政権担当能力を完全に喪失しています。各紙世論調査で支持率は一〇% 前後、不支持は八〇%に上っている。
雇用破壊と貧困の拡大、地域経済の疲弊などの現実は認めざるをえなくなり、内需の拡大なども言うようになりましたが、 今日の悲惨な実態を作り出した「構造改革」路線への反省がありません。国民の苦難を取り除くためには、こうした麻生内閣と対決し、 政治の中身を変えていくことがますます重要になっています。
建設産業の仲間のみなさん。今日の集会と総行動の成功を力に、建設不況を打開、くらしと雇用、営業を守り、 仕事起こしの闘いを発展させるとともに、政治の民主的転換を勝ちとろうではありませんか。ともにがんばりましょう。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/02/24