国が率先して雇い止めしていいのか-国土交通委員会
本日午後、衆議院・国土交通委員会が開かれ、質問をおこないました。
国交省が現在進めている公用車の削減や発注業務の見直しによって、1000人近い労働者が「解雇」になる事態を取りあげ、 対応を迫りました。
国交省によって、車両管理業務の一般競争入札がはじまったことで、
受注が出来なかった業者が1000人を超える運転手の雇い止めを始めています。私は
「国交省としてどれぐらいの解雇がおきるか把握をしているか」を質しました。
答弁にたった官房長は「車両管理業務は、業務委託として行っている。・・・労働者の雇用問題は受注業者の問題であり、関係ない」「
(どれぐらいの解雇が起きるか)把握はしていない」と回答しました。
これではまるで、派遣切りをしたキヤノンの御手洗会長が「キヤノンは解雇していない、解雇しているのは派遣会社だ」
と言っている言い分と同じではありませんか。
舛添・厚生労働大臣までが「派遣先企業の責任」ということを言わざるを得なくなっている状況で、この問題でいえば「派遣先」 である国土交通省が「関係ない」で済ますというのは言語道断と言わざるを得ません。
| コメント (4) | トラックバック (1) | Update: 2009/03/11
コメント
こんばんは。
議員活動お疲れ様です。
ブログ読みましたが、ひどい話ですね。
『業務委託だから委託されてる会社の問題で、あとはしらない』って・・・。
だけどこんなことが、
ある部分だけ見て、「無駄遣い無くしましたよ!」的な伝わり方するのが多いから結果、
「よくやってくれた!」
みたいな世論になってしまう。
官僚叩き(今回の話はちょっと違うけど)みたいなことすると国民から人気取れるとでも考えているのですかねぇ。
自分の親も、官僚とか公務員、お役所に批判的な感じがします。
友人に地方公務員がいますが、別に普通のサラリーマンなんですけどねぇ。
なんか複雑な気分です。
(≧ヘ≦)
投稿者: 遠藤好浩 | 2009年03月12日 03:02
穀田さんの気合の入った追及を当該の労働者と聴きました。国交省による雇用破壊、賃金破壊・官製ワーキングプアーづくりは本当に無茶苦茶な話だと思います。まさに国交省による不作為ですね。低入札保留になった業者は、発注者(国交省)に何とかやれますからという説明をして、受注してしまい新たな労働者をひどい低賃金で雇用してしまうのでしょうか。現状のままならそうなるかも知れませんが、それは許されないと思います。金子大臣が契約を正さなければというのですから再入札をさせて、最低でも前年度並みの賃金が補償されるようにならなければいけないと思います。
こうなるきっかけをつくった民主党は当該の労働者にどう説明をするのでしょうか。「責任者出て来い」と言って聞いてみたいです。官僚制打破とか官製談合反対と口では耳障りのいいことを言いますが、労働者のことは何も考えていないように思えてなりません。
投稿者: 前原正一 | 2009年03月15日 01:24
遠藤さん、ご意見いつもありがとうございます。
国交省は、まるでキヤノンと同じ言い分ですよ。政府自身でさえ、極めて不十分ではありますが「派遣先の責任を問えるような法改正が必要だ」と述べています。
まして防災の仕事など「出動」が義務付けられているわけです。必要な仕事は「必要」とはっきりさせることが求められています。
おっしゃる通り、ある種公務員叩きへの迎合ですよね。
結果として国民の安全・安心の分野での後退をつくられてはたまりません。
投稿者: 恵二 | 2009年03月16日 11:34
思わず声を荒げてしまいました。少なくとも、国交省の管轄でとりわけ防災などの時の重要な要員の扱いを軽んじ、自分とこが直接契約を結んでいるのと違うとの官房長の答弁には、怒りを抑えられなかったからです。
政治家たる大臣は、一応、低落札率、低賃金はたださねばならぬと応えた訳ですから、闘いでさらに詰めることが必要ですよね。
官僚打破とか、聞こえは良いが現場で何が起っているのかもキチンと見なければなりません。
投稿者: 恵二 | 2009年03月17日 00:15