こくたが駆く

直轄国道の整備計画見直し問題-都市圏の環状道路こそ見直せ

090401国土交通  本日開催された国土交通委員会において、昨日、国土交通省より発表された、 直轄国道・18ヵ所の事業執行を見合わせることとなった件に関わり質問を行いました。

  国土交通省は昨日3月31日、直轄国道の費用・便益比(いわゆるB/C)の点検結果について、B/ Cが1以下になったため、09年度の事業執行を当面見合わせ、再評価を実施して事業継続の可否を決定すると発表をしました。

  私は質問の冒頭、見直し対象となった18ヵ所の事業がすべて地方の道路に偏っていて、 三大都市圏で凍結されたものがない事を確認して「先日の当委員会における参考人質疑でも明らかになったように、大型道路に偏りすぎていると、 予算もそっちにひっぱられて、実際にやりたい道路の補修など出来なくて困っている。あと、あまりにも都市圏に集中しすぎている。 1メートル1億円もかける外環など、首都圏に3つも環状道路がいるのか、と陳述している」と指摘しました。

090401国土交通2

  金子一義・国土交通大臣は、国際競争力強化を理由に環状道路整備は必要だと答弁し、道路局長は「渋滞緩和効果」を強調。 都市圏の道路は引き続き整備の必要があるとの認識をしめしました。

  私は「京都にも最近2つの高速道路ができたが、利用状況は予定の2割程度しか使われていない」 「道路が増えたら一時的に渋滞は減るが、ふたたび渋滞が増えるのが経験則」と批判。また「国際競争力というと、 全国35の港湾をバカスカ作って、全然船の来ない港を作り続けてきた」という、国交省の”実績”も示して反論しました。

  そして、この間の質問で、何度も指摘してきたように『高速道路をつくり続けるための援助はする一方で、維持・ 補修や交通安全など身近な生活道路が削られてきた問題』や『大規模な事業よりも小規模な事業(維持・補修など) の方が雇用効果が大きい』という点を改めて強調し、『いまこそ考え直すべきである』と迫りました。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/04/01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kokuta-keiji.jp/mt/mt-tb.cgi/1233

コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。すぐに表示されないからといって何回も投稿せずにしばらくお待ちくださいますようよろしくお願いします。)