こくたが駆く

UR賃貸・団地の削減計画は、撤回・中止せよ!居住者の声を聞き、充実こそ必要!

090410国土交通 <昨日の続き>
  8日の国土交通委員会では、政府がすすめるUR(都市再生機構)賃貸の売却・削減計画についても追及をしました。

  私はまずはじめに「76歳・孤独死 8ヵ月後の今も家賃」という、昨年7月6日付・毎日新聞の記事についてとりあげ 「居住者が孤独死した後もURが家賃を金融機関口座から引き落としていたという話だが、これは事実か?」と質問。
090410国土交通2   答弁に立った都市再生機構の理事は 「相続人を確認するのに時間がかかり」と言い訳をしていました。
 どう言い訳しようと、死後8ヵ月にわたって家賃を引き落としていたことは事実であり 「いかにURが高齢者の居住者に対して配慮していないかという象徴的な出来事だ」と厳しく批判しました。

090410国土交通3   続いてこの事件の起きた足立区・花畑団地について 「団地自治会の調査では70歳以上の方が53%、60歳以上では80%を超えている・・・ 98年に老朽化による立て替え計画で新規入居募集が停止されたからだ」「新規入居もない、 バリアフリーなどの大規模改修が行われたわけでもない、意図的に放置されたままだ」と指摘。 そして花畑団地が2725戸の大規模団地を1400戸売却・解体する計画を、 居住者の意向を無視して進めようとしている事が背景にあることを明らかにして「再生事業については全面的に見直すべきだ」 と迫りました。

  これに対し、金子一義・国土交通大臣は「特定の団地の状況は、事情が分かりませんものですから、 一度しっかり聞いてみたいと思っています」と答弁しました。

 高齢者が安心して暮らせる住まいと福祉を充実させることを謳い文句にした法律ができる一方で、国交省が関与するUR住宅では、 高齢者の声を聞かずに蔑ろにする。これを是正することは、まさに法案の試金石ともいえる問題だ。
 高齢者の住まいと福祉の充実と言うなら、まず国が率先してやるべきだ。現に住んでいる高齢者の住まいを改善することこそ必要ではないか。
 (UR花畑団地の問題では)現居住者の住宅の確保、バリアフリーを主張するならまずエレベーターの設置を、住宅のリニューアル、 若者の新規入居による融合などが必要です。そのことを再度求めて質問を終えました。、

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/04/10

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コメント

僕はこの質疑に対して納得のいく質疑だなと思いました。
今の社会問題の一つに高齢者が孤独死をするケースが増加している問題とたまゆらなどの建物の管理状態やそのたぐいの施設が少なく需要が極端に多い事だと思います。
この事について「把握するまで時間がかかった」とか「…したいと思います」とか言ってこの悪循環を繰り返しそうで不安です。
金子大臣達に、この立場におかれたらどうするんだと尋ねたいですよ。
また公務員制度改革と同じように先送りにされ、いつしか骨抜きにされるのではないでしょうか?

 赤野友哉さんいつもメールありがとうございます。
 私は、「高齢者の住まいと福祉」の充実というのなら、高齢者の現状がどうなっているのかを明確に把握することが前提だと言いたかったのです。
 そして現に高齢者の比重が高くなっているURの団地を平気で放置していてケシカランではないか。まずこの足元をキチンと配慮ある措置を行えと叫びたかったのです。
 まして、孤独死の問題では、居住費の徴収をストップして探したって問題ないわけで、ここには人の死など意にかいさない
体質が表れているのではないかと許せなかったのです。

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