「沖縄県民の誇りを持ち、基地問題を解決に向けてずっとチャレンジしていく、いつか私たちが勝つでしょう」。これが、沖縄県知事選挙後の、伊波洋一候補の訴えである。

仲井真知事は、当初からの「基地の条件付き県内移設容認」の方針を選挙間際になって「県外移設」へと転換することによって争点そらしを行ない辛勝した。

しかし、県民の「普天間基地の県内移設反対」という総意はいささかも揺るぎはしない。選挙の結果と示された総意を日米両政府は、重く受け止めねばならない。

菅民主党政権が、ゴリ押ししようとする日米合意に基づく「名護市辺野古への新基地建設」は、必ずや破たんするであろう。

私は、選挙戦の最終日二度目の沖縄入りして西原町とうるま市で伊波氏の支援を訴えた。いずれの場所でも、沖縄県の社会民主党、社会大衆党両党の代表、町長、支援の市会議員が勢ぞろいした共同の“打ち上げ式＝最後の演説会は、実に熱気あふれるものであった。清々しい、気持ちの良い共同・共闘であった。

相手陣営は、自民党県連、公明党の推薦、民主党が事実上支援という、政党間における力関係は圧倒的に劣勢だったが、それを大きく上回る大健闘をつくりだす草の根の団結の様相を如実に示したのだった。

同時に行われた、宜野湾市長選挙では、伊波洋一前市長のあとを継ぐ安里タケシ候補が見事に勝利した。いざ次なる闘いに臨まん。「いつか私たちが勝つでしょう」を一日も早く実現するために。