京都民報5月20日号
綾部市の福井県に隣接する東端には、65歳以上の高齢者が6割以上、中には全員が高齢者という集落が点在している。「限界集落」 の典型である。
市は、こうした集落への転入と定住を促そうと、06年12月、「水源の里条例」を制定した。わが党の綾部市議員団は、03年から、 市当局に対して、市役所から遠隔地では「人口の減少と高齢化の進行によって、共同作業や隣近所の助け合いなど集落機能の弱体化が現れている」 ため、福祉・医療・交通・産業など総合的な「村おこし・町おこし計画の策定と市役所内での窓口の設置」を求めてきた。 これが発端となって条例が制定された。
現地を訪れ住民の方々の声もお聞きした。定住を支援するための住宅や生活支援や、水源の里ならではの「栃もち」「蕗(ふき)」 など地域の特産品づくりを住民のみなさんとの共同ですすめている。一番若い方が73歳の自治会長だった。今少なくない方々が相談に来られる。 「何とか集落を守っていきたい」と語っておられた。
ここには集落を守る心意気がある。それに応えることこそ政治の役割ではないだろうか。私は、国会の、 広域的地域活性化基盤整備法案の審議の際にこの条例を紹介し、真の地域再生・活性化はどうあるべきかと問うた。
「深刻な事態にある限界集落など集落消滅を食い止め維持・再生対策を重点に置いた地域政策をすすめること。 地域間格差の是正に正面から取り組むということが、まず必要だ」と提案。国交大臣も「すばらしい意見」と答弁したのだった。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2007/05/20