こくた恵二のこだわりエッセー

「後期高齢者医療制度」は廃止を!(京都民報4月6日付け)

 後期高齢者医療制度が、四月一日から実施された。この制度は、七十五歳という年齢で区分し、健保や国保から無理やり脱退させ、別枠の医療制度に囲い込み、負担増を強いて、年金から有無をいわさず保険料を天引き徴収するものである。そして受けられる医療内容を制限する。踏んだり蹴ったりのとんでもない制度だ。その新たな保険証とやらを見た。紙一枚で薄いのなんの、ここにもカネをかけない姿勢が表れていると思った。

 医療って一体何だ?広辞苑によれば「医術で病気をなおすこと」としている。ところが政府・厚労省は、七五歳以上の高齢者を、治す対象ではなく、「治療に時間も手間もかかる」「認知症も多い」「いずれ死を迎える」として、「治療は『そこそこに』」「お年寄りは早く死ね」と言わんばかりの冷たい考え方なのだ。

 その証拠に、この制度の立案者は「医療給付費の抑制により後期高齢者制度は『姥捨て山化』する」と、狙いをあけすけに述べているのだ。

 この一五日には、年金からの保険料金天引きの通知が来る。まったく許せない。こればかりは、「はいそうですか。しかたおへんな」とあきらめるわけにはいかない。一笑一若・一怒一老」(笑えば若くなる、怒れば老いる)との言葉もあるそうだが、しかしここは一番怒らねばならない。いまの高齢者だけの問題ではない、団塊の世代をそのターゲットにしている。

 制度の中止・撤廃を求めて闘いに起ち上がろう。国民の声で政治を動かそうではないか。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/04/06

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