こくた恵二のこだわりエッセー

幻の答弁書(京都民報6月22日付け)

 国会最終盤の焦点は、四野党提出の「後期高齢者医療制度廃止法案」を、参議院での可決に続いて、 衆議院で審議入りが実現するかどうかでした。

 衆院本会議での審議入りが六月一二日に予定されていた同法案の、趣旨説明と質疑が見送られました。 一一日に参院で首相問責決議が可決されたことを理由に民主、社民、国新がボイコットしたからです。

 私は、一一日の夜半から、本会議での質疑を実現すべく努力を重ねました。まず与党が提起した趣旨説明・質疑を、提案者・ 発議者の一員である日本共産党一党の出席でも開くべきだと主張しました。

 自民、公明の質問予定者からは、わが党の小池晃参院議員のもとに、一九時過ぎに質問要項が届けられ、 本会議質疑への動きもあったのです。さっそく私は、答弁書作成にかかることを指示し、 担当者たちは夜を徹して九千字余り答弁書を完成させました。

それを受けて、翌早朝、自民党の大島国会対策委員長と会談し、「本会議での趣旨説明・質疑をやるべきだ。答弁の準備も出来た」 と求めました。これに対して「他の野党が日本共産党を代表すると認めるなら」と他の野党同意を条件としました。 各党に働きかけましたが同意を得られませんでした。

 本当に残念です。自ら提案した法案をボイコットする他の野党の無責任ぶりに憤りを禁じ得ません。 年金からの二回目の保険料天引きが行われ怒りは広がり、世論調査でも「廃止を」が多数なのです。国民の願いを実現するために闘い続けます。 “答弁書”が生きるときが来ることを確信しています。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/06/22

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