癒着構造の打破を
99%台がずらり並ぶ異常さ。 まず1つは、道路公団の工事入札予定価格に対する落札価格の割合。つまり落札率が99%。 2つ、道路公団が発注した10億円以上の高速道路建設工事を受注した会社に、同公団からの天下り社員がいる率が99%。いずれも驚くべき数字だ。 私が、23日の予算委員会で暴露した数字だ。落札率が95%を超えると「談合あり」と考えるのが建設業界の常識といわれている。 過去5年間361工事区間、合計1兆1000億円にのぼる工事の落札率の平均が98.18%とくれば、“神業”としか言いようがない。この裏には天下りがあった。道路公団OBがいないJV(共同事業体)が落札したケースは361区間中たった1箇所だけ。昨日まで発注者側に、今日から受注者側に。高い価格で落札するための醜い構図。国民の税金をこんなふうにムダづかいするのか。 この受注企業から、自民党の政治資金団体「国民政治協会」へ28億円の献金。税金の還流ではないか! どうりでムダな道路をつくり続けたいわけだ。政・官・財のトライアングルを放置して何が「道路公団改革」か。国民を食いものにする、このような腐敗・癒着構造の打破こそ国民の求める改革である。やっぱり共産党の出番だ。これは100%確かだ。
(「京都民報」2004年2月29日号、国会議員リポート)
(Update : 2004/02/26)
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