こくた恵二
こくた恵二のこだわりエッセー

衣笠・金閣民報「左大文字」2月号

photo 1月25日にNHKで中継された、小泉首相への私の代表質問見ていただきましたか?
 今度の国会は、一つは、暮らしの問題では庶民への大増税への道を許すのかどうか、二つに、憲法9条の改悪へのレールづくりを許すのかどうかが最大の焦点である。
 私は、冒頭、新潟県中越大震災の被災者支援について、「住宅再建なくして生活再建なし」いまこそ住宅本体の再建への公的支援=個人補償に踏み込むべきだと主張した。
ついで7兆円にのぼる大増税・国民負担増路線を告発し、「国民の暮らしを破壊するだけでなく、日本経済のかじ取り根本的に誤るもの」とその道理のなさを追及した。
 憲法9条は戦後日本の原点、「アジア共有の財産」であり、改憲は世界の中で生きていく足場を失うと指摘した。
 さらにNHKへの政治介入にかかわる民主主義の問題や「政治とカネ」の問題で企業・団体献金の禁止、郵政民営化問題などについても、政府に対して真正面から論戦した。
 「二大政党制」が喧伝されているが、国会論戦ではどうだったであろうか?
 民主の岡田克也代表は、年金改革のためには「消費税の活用は避けられない」と増税を迫り、首相は「検討の対象になる」と応酬。
 また、鳩山由紀夫議員は、改憲し「自衛軍」を明記し、「集団的自衛権」を行使可能にすべきだとの考えを示し、首相も「私も賛成だ」と答弁する。戦力不保持を定めた9条2項を改悪するエールを交換する状況だった。
 結局、大増税、改憲という二大焦点の問題で自民党と民主党が、競い合っているのが国会の有様なのである。
 国民の立場で「大増税ノー」「憲法9条守れ」の旗を掲げる日本共産党の役割はいよいよ重大である。
2月6日には、「京都一区時局演説会」を開催し、自公の悪政を変える展望について、一時間近く訴えた。
 この間の中間地方選挙で、長崎市香焼区、伊王島区、上越市吉川区という定数一人区で二週間連続して日本共産党の候補者が勝利し、新たな前進が始まっている。
 さあ京都の番だ。日本共産党の地力をつけ、比例選挙でも京都一区でも勝利をめざして頑張りたい。

(Update : 2005/02/19)