道路公団疑惑明らかに、臨時国会召集を要求
27日、日本道路公団の工事入札や人事に絡む政治家などの圧力・介入疑惑の事実関係をただす、政府への質問主意書を河野洋平議長あてに提出しました。 質問主意書で、(1)道路公団が2000年12月に発注を延期した工事のなかに、自民党の青木幹雄参議院幹事長の地元、島根県のトンネル工事が含まれていたため、青木氏が、日本道路公団の藤井治芳前総裁らに圧力をかけたとされる疑惑(2)小泉純一郎首相の秘書官・飯島勲氏が公団の人事で直接、藤井氏に電話をかけて介入したとされる疑惑(3)1996年ごろ、東京・赤坂のホテルニュージャパン跡地を旧建設省の外郭団体に購入させようと竹下元首相から藤井氏に働きかけがあった疑惑―のそれぞれについて事実関係と経過を明らかにするよう求めました。
同日、野党3党(日本共産党、民主党、社民党)は、臨時国会の年内召集を政府に求めました。衆議院では、私が、民主、社民両党の代表とともに議長に要求書を提出しました。参議院も同様で、衆参両院議長から内閣に送付されるしくみです。 臨時国会の召集要求は、憲法53条「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならない」という規定にもとづいておこなわれました。 野党が臨時国会召集を求めたのは、自衛隊のイラク派兵、日本道路公団の総裁解任、BSE感染牛など喫緊の諸問題の審議が求められていたにもかかわらず、特別国会では小泉首相の所信表明演説と各党の代表質問が見送られたためです。
(Update : 2003/11/27)
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