こくた恵二
こくたが駆く

京都で開かれた市民大集会に駆けつけて訴え

photo

 23日夜、京都府立体育館で開かれた広原もりあき市長の実現をめざす市民大集会に国会から駆けつけました。25日の京都市長選告示を前に、市政を変えようと、会場があふれるほど集まった1万人以上のみなさんに訴えた内容は次の通りです。

photo

●京都市政の実態をみんなで見つめ、怒りの審判を下そう

 みなさんこんばんは。ご紹介いただきました日本共産党の衆議院議員、こくた恵二です。今日は、参議院本会議で、日本共産党を代表して質問した、西山とき子参議院議員と一緒に、もどってまいりました。私も、みなさんの一員として、たたかう応援のメッセージを送りたいと思います。
 一つ目に言いたいのは、京都市政の実態をみんなで見つめ、怒りの審判を下そうということです。みなさん、自民党中心のオール与党になってから18年。そして、現市長になって8年。京都はいったいどうなったかということを、お互い見つめ直そうではありませんか。
 第1に、中小企業と地場産業、京都の芯張り棒です。それが、事業所の推移を86年と01年で比較すると、京都市は政令指定都市のなかで、ダントツの減少率。18・8%も減り、5軒に1軒はつぶれていってしまったという現状を抱えています。現市政になった8年間でも事業所数の減少率は、大阪についでワースト2という実態もあるわけです。伝統産業の事業所数も、4割近く減少する。4年前、8年前の選挙で、相手陣営は、私たちが勝てば「たそがれの街になる」と言っていたけれども、彼らこそ京都を「たそがれの街」にしたではありませんか。
 だから、伝統産業の西陣織工業組合の理事長も、「国民に痛みを押しつける改革でなく、国民生活と中小企業への支援に政治の重点を転換する。そういう政治こそ必要だ」と小泉政治批判とあわせて言わざるを得なくなったではありませんか。
 第2に、地方自治の肝心要の中心である、福祉の増進に務めること。この実態はどうでしょう。
 政令指定都市で2番目に高い介護保険料、水道料金、保育料、バス・地下鉄など、市民負担増は、210億円。無慈悲な切り捨てだけは、政令指定都市で一番という実態を告発しようではありませんか。
 そして、第3に、世界遺産に指定された、古都・京都の景観はどうなっているでしょう。
 まちづくり審議会が、再三にわたって求めていた、高さや容積率の引き下げをさぼり、歴史的街区に、この6年間に、112棟のもの高層マンションが林立する。このあいだ、民主党の管代表は、「京都のような歴史を持つ都市までビルが乱立し、景観が破壊されてきた。美しい景観を保護する規定が必要だ」とのべ、憲法を改正する理由にしていたのに、私はおどろきました。
 京都で民主党は、残念ながら自民党といっしょになって、乱開発を進める現市政を支え、京都駅ビルの高層化や、京都市内高速道路の乗り入れ、迎賓館の建設、フランス橋の架橋計画など、あらゆる京都破壊に賛成してきました。このことに、どうこたえるのでしょう。私は野党ならば、景観破壊から京都を保護し、そして憲法の改悪に反対する、この声をあげることこそ、市民の声にこたえる道筋ではないか。このように思いますがいかがでしょうか。
 そして、4年前、8年前、選挙の度に、真っ赤なウソなどと相手の陣営は言ってきました。その一つが、高速自動車道の京都市負担の問題でした。彼らは90億円ということを、しきりに言ってきました。それよりも増えるということを私どもは言ってきました。実態はどうでしょう。すでに、関連道路を含め、2路線ですでに262億円も支出し、無駄で環境破壊をおこない、京都の市の財政も、大きな負担になっている実態は、だれが正しかったかということを証明しているのではないでしょうか。
 そして、部落解放同盟の無法はどうなったでしょうか。
 現市長のもとで、市職員の懲戒処分は707人、逮捕13人、地元新聞も、「不祥事の多さは、政令指定都市の中で、特に割合が高い」と指摘せざるを得ないではありませんか。
 部落解放同盟がこの選挙で相手陣営を全面支援し、委員長は「何がなんでも、桝本3選を」とハッパをかけているありさまではありませんか。
 このような実態を見つめて、「愛する京都を守れ。ガマンならない、くらしと営業の破壊」と怒りの審判を、広原さんの勝利で下そうではありませんか。

●京都から平和の声を、広原勝利で発信しよう

 二つ目に、広原さんが訴えている平和の声を、この京都からとどろかせるという問題です。
 いま日本中が、固唾を飲んで国会を見守っています。自衛隊のイラク派兵承認問題です。アメリカの無法な侵略戦争、不法な占領に加担をし、戦後初めて戦争のおこなわれている戦地に、重火器で武装した自衛隊を派兵する暴挙が行われようとしています。
 日本の国は、戦後ただ一人も他の国民を殺傷していません。これは憲法9条が、海外での武力行使を固く禁止してきたこと、また、多くの国民が改悪を阻止してきたことに他ならないのであります。このことがアジアや世界、そして中東の人びとの信頼の源泉となってきました。
 いま戦後の日本の歩みを根底からくつがえす、重大な分かれ目に日本は立っています。このときに行われる市長選挙です。自衛隊のイラク派兵に賛成する現市長を打ち破って、「平和を守れ」「憲法9条を守れ」の国民大多数の声を京都から示そうではありませんか。
 みなさん、相手の陣営は集会で、「国会は、イラク問題や年金など、与野党激突だ。京都は激突を棚に置いて、たたかおうと参集した」(公明党衆議院議員)。何たることだ、「棚上げ」できるようなことかと言おうではありませんか。

●広原市長実現へ、日本共産党は共同の一翼をにない、総力あげ誠実にがんばりぬく

 最後にみなさん、私はみんなで力を合わせて広原さんの勝利を実現したいと思っています。今述べたさまざまな問題点をすべての新聞が特集しているにもかかわらず、何も答えることができない、何も語れないというのが、彼らの集会でした。
 言うに事欠いて、乳幼児医療費助成の拡充や「あんしん借換融資制度」の実現など、市民運動が提案して実現してきたことを、自らの成果として誇らざるを得なかったのであります。
 詰まるところ、相手の最後の攻撃は、反共攻撃しかありません。共産党の悪口さえ言えば、どんな悪い政治でも、どんな冷たい政治でも、市民が我慢してくれると考えたとすれば、これほど市民をバカにした話はないということを言おうではありませんか。
 広原さんは最高の候補者です。KBSの討論会で「勝負あった」という声もたくさん寄せられています。かつてない共同の広がり、そして選挙戦の結果は政党の数で決まるのではありません。市民が主人公なのです。一人ひとりを大切にする市政の実現をめざす私どもは、要求の多数派、怒りの多数派なのです。
 日本共産党は、「民主市政の会」に参加する政党として、市民ネットに結集し、共同の一翼を担い、草の根で総力を発揮し、誠実にがんばることをお誓いします。ともに歴史を動かすために2月8日の投票日に向けてがんばろうではありませんか。ありがとうございます。

(Update : 2004/01/23)