衆議院国土交通委員会で自動回転ドア事故、タイヤ脱落事故について質問
31日、衆議院国土交通委員会で、東京・港区の「六本木ヒルズ森タワー」で男児が自動回転ドアに挟まれて死亡した事故について質問。ガイドラインの作成、建築基準法の改正などを早急にやることは当然なことだが、こういう建造物にかかわる事故については報告させるという最低限のしくみを作るべきだと追及しました。 松野仁・国土交通省住宅局長は、「事故原因について建築物の構造あるいは設備の状況という観点から分析を行う体制を整備することは、ご指摘の通り重要なこと」とのべ、ビルなどの自動回転ドアの事故について報告させる体制をとっていくことを初めて明らかにしました。 私は、(1)問題は効率化を最優先にし、安全を軽視したことにある。企業にも安全を最優先するという社会的責任があるし、これを守らせることが行政の責務である(2)このような超高層ビルには回転ドアだけでなく、思いもよらぬ事故が発生する危険がはらんでいる。そういう角度から安全問題について一から見直す必要がある―と強調しました。
つづいて、三菱ふそうのハブ欠陥リコール(回収・無償修理)問題で、国土交通省の監督責任を追及しました。 タイヤ脱落事故について三菱側は、これまで利用者の整備不良が原因としてきましたが、2002年6月に、整備不良が原因ではないことを示す重要な報告書を国土交通省に提出していたことが明らかになっています。 私は、三菱が国土交通省の立ち入り検査の際に出していた「整備がゆきとどいて摩耗が少ないハブでも亀裂がおこる」というサンプル調査の報告書について確認したのかと追及。峰久幸義・国土交通省自動車交通局長は、「報告書の有無を確認できていない」と答弁。私は、人命にかかわる問題なのに調査もしていない無責任な姿勢は許されないと批判しました。 そして、当時の自動車交通局長が、「ハブの設計ミスで摩耗が発生するものではないことがはっきりしている」(2002年5月、衆議院国土交通委員会、日本共産党・瀬古由起子議員=当時=への答弁)と答えていたことをあげ、はじめから三菱の立場を代弁していたといわれても仕方ない。反省が必要だと批判しました。 石原伸晃国土交通大臣は、「こちらにも非がある。早急に精査して委員会に報告する」と答弁。私が監督体制の充実を求めたのに対し、「リコール命令を実際に運用できるような体制の強化に努める」とのべました。
(Update : 2004/03/31)
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