こくた恵二
こくたが駆く

NHKの「日曜討論」に出演し、各党と議論

 9日、NHKの「日曜討論」に出演し、年金法案をめぐる自民、民主、公明の「3党合意」や国会議員の年金保険料未納問題などで各党の国対委員長と議論しました。
 同日、お昼のニュースでは、「社会保障制度全般 税・保険料等の負担と給付のあり方を含め見直しをやる」とテロップ入りで報道されました。

photo

 私は、未納問題で福田康夫官房長官が辞任したことについて、政府案を取りまとめた責任者として辞任は当然だと指摘。負担増、給付減という問題だらけの法案の審議を、辞任で幕引きというわけにはいかないと強調しました。
 国会議員の保険料納付状況の公表について、「3党合意」がなんらふれていないことを批判。日本共産党が6日に全国会議員の調査結果を発表したことにふれ、吉井英勝衆議院議員が未納だったことをおわびしました。そのうえで、納付状況については、議員個人が調べて党がまとめて発表すればすむと指摘。5年さかのぼって納付できるようにするという議論には、国会議員と国民一般は分けて考えるべきで、国民にまで5年さかのぼって強制徴収をやるのは問題だと批判し、すでに3月に日本共産党が提案した特権的な議員年金の見直しこそが必要だとのべました。
 「3党合意」については、中身もやり方も国民への背信行為、3党だけで決めたものを国会に押しつけてはならないと指摘。政府案の負担増、給付減を正していないうえに、「社会保障制度全般について、税・保険料の見直し」と明記して、消費税増税に道を開くことを約束していると批判しました。さらに野党3党は公聴会の開催と審議継続で合意していたのに、「3党合意」で11日に衆議院の本会議通過を約束し、強行採決を事実上是認するようなやり方はまちがいだと強調しました。

photo

 年金法案の審議をめぐって、“野党が審議拒否した”という与党側に対し、日本共産党は審議拒否はしていないと反論。政府案について直近の朝日新聞の世論調査で、6割以上が評価しないことを示し、短時間の審議でも重大な問題があるとして、国民に負担を負わせ、いっそう年金の空洞化をひどくし、給付の15%減で生存権すら危うくするという事態が明らかになったと指摘しました。
 公聴会は必要ないという与党の主張にたいしては、(1)86年の大改悪からは、5年ごとの見直しで、毎回公聴会をやっている。(2)いまようやく国民が関心をもって注目しだしたところで、国民はもっときちんとした審議をしてほしいといっている。(3)道路公団民営化では、45年で借金を返す法案を50時間以上審議しているわけで、与党の『100年安心』という法案なら、100時間以上かけて審議するのは当然だ――と主張しました。
 今後の審議については、問題点をしっかり議論することが前提であり、「3党合意」を国会に押しつけてはだめだと重ねて強調しました。

(Update : 2004/05/09)