公明党の未納発表、石原国交相への献金追及

　１２日、神崎武法代表ら公明党幹部を含む１３人の衆参国会議員の国民年金未加入・保険料未納が判明した感想を次のように記者団に語りました。

　公明党は、自民党とともに年金改悪法案を衆議院でごり押しした政権与党で、その責任は極めて重大です。国民には負担増と給付減を押しつける一方で、自分たちが未納でした。しかも、その気になれば、すぐ調査が可能だったのに、衆議院で法案を通過させた後に発表したことからも、この党のあり方をみる思いです。国民の厳しい批判を免れません。
　自民、公明、民主の３党が衆議院本会議の採決日程で合意した後に福田康夫官房長官が、「国会対策」を理由に辞任しました。今度の公明党の未納発表の場合も衆議院を通過させた後です。政権与党の国民に対する裏切り的行為だと改めて指摘するものです。
　日本共産党は、参議院で年金改悪法案の廃案をめざします。

　同日、衆議院国土交通委員会で石原伸晃国土交通大臣の日歯連（日本歯科医師連盟＝日本歯科医師会の政治団体）からの「迂回献金」問題を追及しました。
　診療報酬改定をめぐる贈収賄事件で会長らが起訴された日歯連から石原氏に対して、自民党の資金管理団体・国民政治協会を経由する形で合計４０００万円にものぼる「迂回献金」がおこなわれていた疑いが明らかになっています。
　献金は、２０００年７月から２００２年５月にかけて、１０００万円単位で４回に分けて支出。日歯連から国民政治協会にいったん寄付された後、１週間足らずで自民党本部に渡り、その後また１０日足らずで党本部から石原氏が支部長を務める自民党東京都第８選挙区支部に流れていました。
　（１）総選挙があった２００３年の１０月から１１月８日までの短期間に石原氏が臼田氏から５回も選挙応援を受けるなど親密な関係にあったこと。（２）そしゃく機能障害で身障者認定を受ける際に必要な診断書を歯科医師も書けるよう日歯が権限拡大を要望していた２０００年当時、日歯側と面談していたこと。（３）党本部からの１０００万円単位の交付金は異例で、２００２年度は同第８支部にしか交付されていないこと――を指摘。毎日新聞の報道（１２日付）でも、「迂回献金」がとりあげられていることにもふれ、金の流れは見事に符号しているが、これを、「迂回献金」といわずに、どういうのかと追及しました。
　石原大臣は、献金について、「承知していないので調査したい」と答弁。日歯からの要望については、「勉強会のひとつ」と弁明しました。

（Update : 2004/05/12）