石原国交相の日歯連疑惑を追及、景観法案
14日、国土交通委員会で、石原伸晃国土交通大臣の「迂回献金」疑惑を引き続き追及しました。 「迂回献金」疑惑とは、石原大臣・衆議院議員が支部長を務める自民党の東京都第8選挙区支部に、日歯連(日本歯科医師連盟)の献金が自民党の資金管理団体の国民政治協会、自民党本部を経由して、4回にわたり、合計4000万円(2000―02年)が交付された問題です。
私は、総選挙のない2002年に、自民党本部から支部に1000万円を交付したのは、石原議員の第8選挙区支部だけであり、党本部から4回も交付金を受けているのが、なぜ石原議員の支部だけなのかなど、指摘された疑惑について党本部や日歯連に確認したのかと追及しました。 石原大臣は、「聞いていない」と疑惑にふたをする姿勢に終始しました。 私は、日歯連と国民政治協会の収支報告書が提出されないことを批判するとともに、疑惑を持たれた政治家として挙証責任があり、調査もしない姿勢は許されないと追及したうえで、解明のため、再度の資料提出や関係者の参考人招致を求めました。
同日の毎日新聞・夕刊は、「献金記載漏れ認める 石原国交相 都選管に訂正届」の見出しで、「迂回献金」問題を次のように報じました。 「石原伸晃国土交通相は14日の閣議後、00年に自らが支部長を務める党東京第8選挙区支部に党本部から交付された1000万円を支部の政治資金収支報告書に記載していなかったことを認めた。既に都選挙管理委員会に訂正を届けたという。この1000万円は、日歯連から00〜02年に4回にわたって「迂回献金」された計4000万円のうちの最初の分」 訂正したのは、私が委員会で日歯連の「迂回献金」疑惑を追及した12日のことで、政治資金収支報告書などによると、同支部に対する党本部からの1000万円の交付金は2000年から02年まで4回ありますが、最初の2000年7月分だけ収支報告書への記載がありませんでした。いずれも交付直前には日歯連から国民政治協会への寄付があり、さらに同協会から党本部へ同じ金額が移動しています。
同日午後の衆議院本会議で景観緑3法案の採決が行われ、良好な景観をつくることを促進する景観法案と、都市の緑化促進をめざす都市緑地保全法改正案は全会一致で、景観法施行法案は自民、公明、民主などの賛成多数で可決されました。 日本共産党は、景観法案と都市緑地保全法改正案には賛成し、屋外広告物法「改正」案を含む景観法施行法案には反対しました。 これに先立ち、衆議院国土交通委員会で、反対討論をおこないました。屋外広告物を許可制にできる地域を全国に拡大し、規制範囲を広げることは、政党や労組、市民運動のポスター張りなどへの不当な干渉、弾圧を強め、国民の基本的人権を不当に侵害する可能性が高まることになり、賛成できないとのべました。
(Update : 2004/05/14)
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