こくた恵二
こくたが駆く

日歯連ヤミ献金で平成研会計責任者事情聴取

自民党旧橋本派(平成研究会)が日本歯科医師連盟(日歯連)から受領した1億円を政
治資金収支報告書に記載をしていなかった“ヤミ献金”問題で、東京地検特捜部が平成研の会計責任者から事情聴取を始めたようだ。
 私は、8月4日、国会の倫理公選特でこの問題を追及した。ポイントは二つある。一つは、「橋本元首相と平成研の会計責任者を国会に呼んで真相を明らかにしよう」ということ  だ。
“日歯連”は、この3年間の橋本元首相への「表」の献金は450万円と平成研への200万円はキチンと届け出ている。ところが1億円の献金は届け出をしていない。
片や平成研の側も、200万円の受領は政治資金報告書に記載している。
お互いにそれほどキチンと「処理」されているのに、1億円を忘れるはずがない。誰が考えても、知っていてウソをついているのは明白だ。
政治資金規正法は、政治団体の会計責任者がウソの記述をした場合、また代表者は会計責任者の監督に注意を怠った場合いずれも罰金刑が課せられている。
日歯から01年7月2日の1億円をめぐって橋本氏は「記憶がない」としている。平成研の会計責任者は受領したとして今年の7月に政治資金報告書を訂正。訂正した以上もらった根拠はあるはず。両者の食い違いを明らかにする上で最低限国会に呼んで明らかにする必要性がいよいよ増した。
もう一点は、日歯連マネーの広がりと深さである。寄付金・パーティ券、選挙の際の陣中見舞いなど、自民党の現職議員は189名、公明党も9名、民主党も13名。現職議員や政党、派閥を合わせると00年から02年までで総額22億9000万円という巨額なカネが、政界に流れていたのだ。
これらの解明は、政治とカネの関係をただすうえで欠かすことのできないものとなっている。この点でも金権腐敗と無縁の日本共産党の出番だ。


(Update : 2004/08/25)