こくた恵二
こくたが駆く

京の手仕事がなせる技

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 この写真を見て、これが何か言い当てる人はめったにいない。実は卸鉦(おろしがね)である。
 材質は銅でできており、錫をひいている。大小、業務用などいろいろだが、だいたいが台形となっている。
 わたしは、まーるい形状がどことなく愛らしいので珍重している。
 大根、生姜など、キッチンで使用するのが通例で、ただしこれは鍋を囲んだりテーブルで直接摺る楽しみを味わえるモノ。
 手仕事の和道具、京の手仕事のなせる技といえようか。
 これは、京都市伝統工芸連絡懇話会の会員である「金網つじ」さんとこの作品である。

   ⇒「京都市伝統工芸連絡懇話会」とは
 産地規模要件を満たさないため「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」の指定が受けることができない小規模だが、ごく少数の後継職人によって受け継がれている貴重な伝統工芸品を製作している方々の会。 

(Update : 2004/12/28)