『京都百景』・・・2月は「解放運動戦士の碑」
今年からは毎月のペースで更新しますと宣言した「こだわり近畿・こだわり京都」のページ。新コーナーの『京都百景』、2月の絵は知恩院さんにある「解放戦士の碑」である。
私の恒例となっている、元旦にお参りする革新・民主運動の先達の墓の一つである。この碑のいわれを、梅田勝(元衆議院議員)さんにお聞きした。
山本宣治氏の世話になったことのある田村敬男氏が、お寺さんと掛合って永代供養の墓地として無償で提供いただいた。知恩院の中でも議論が分かれたが、『法然さんも当時の権力者に歯向かって流刑になっているじゃないか』という理由付けで、賛成派が押し切ることができた。当時は京都全体にそういう雰囲気があった、とのこと。 戦後の民主主義の高揚の時期、反戦平和の意思が実った結果であろう。
この碑の設計は、京都大学名誉教授・西山卯三氏の設計で、赤旗が柩を覆った形をあらわしている。正面レンガ壁の碑文は、末川博・立命館大学元総長の揮毫によるもの。 毎年5月の第二日曜日には、新たに解放運動戦士を合祀する追悼祭を盛大に挙行している。
京都の良き伝統の姿ここにもあり。
(Update : 2005/01/31)
|