2.6京都一区演説会、その3
Aイラク戦争と自衛隊イラクの戦争ついてです。イラク戦争が 国連憲章を無視し、国連安保理の認定のない無法な侵略戦争であるということは、アナン国連事務総長が「国連憲章の原則に照らして違法である」と語ったことで明らかです。 だいたいあの戦争は「大量破壊兵器がある」というアメリカのウソで始められた戦争でした。 この問題で、わたしも小泉首相を追及しました、「米のパウエル国務長官でさえ『大量破壊兵器はないかもしれない』と言っているではないか、総理はあそこに『ある』と断定して戦争を支持したが、いったいどうするつもりだ」と追及しましたら、『ないかもしれない』などと答えに窮したのです。 その後、お年寄りや子供・女性まで犠牲になっているファルージャでの無差別攻撃まで支持するという数少ない米国ベッタリの国です。 中東問題の専門家・酒井啓子さんは、「米軍でさえイラク国民の一層の反発と抵抗を生み深刻な泥沼化をしている軍事占領からいつ撤退するのか時期を探っている状況だ」と指摘しています。 また、現在おこなわれているイラクの選挙で、与党第1党を予想される政党でさえ、占領軍の撤退時期の明確化を公約にせざるを得ない状況だということ、アメリカ・イギリス軍をはじめとする有志連合がいち早くイラクから撤退することがイラク国民の切なる願いの証拠であるとも語っていました。 多国籍軍の撤退が相次ぎ、最初の37カ国からいまや20カ国になり「有志連合」は崩壊状態です。 派兵延長が決まり今度は宇治部隊も含めた近畿の部隊がイラクへ行きます、もともと憲法違反の派遣であることはいうまでもありませんが、彼らが言うところの「非戦闘地域」という虚構の論理も崩れています。しょっちゅう宿営地が砲撃を受けて、塹壕の外に出て行けないんでしょ?出て行けないってことはそこが戦闘地域だってことじゃないですか。 大野防衛庁長官自身が『浄水器はODAによって設置されていて、もういらない』と言っているんですから、「人道復興支援」も成り立たない。したがって、イラク派兵を続ける理由はもうどこにもありません。今こそ自衛隊の撤退を決断すべきです。 イラク戦争を先制攻撃戦略として打ち出しているアメリカ・ブッシュ政権に、どこまでもつき従って行くやり方に、もう“NO”という時期に来ていると思います。 B日本共産党の立場 わたしたち日本共産党は、基地を置かれることによって国土が奪われ、自衛隊も軍隊としてアメリカに握られる、このような従属をやめること=安保廃棄をおこなうことを掲げています。 そしてこのことは日本共産党だけが言っているのではありません。国民多数の意見なんです。毎日新聞が毎年元旦におこなっている世論調査で、安保条約を続けるべきというのは実は少数なんです、そこまで国民の意思が来ています。元自民党副総裁の後藤田政晴さんも『日米安保は見直すべきだ、軍事同盟の時代じゃない、日米友好条約にすべきだ』とのべています。私達とは立場のちがう方ですが、外交の方向性としては同じことを言われている、わたしたちの主張が現実性を帯びているということがおわかりになると思います。 この京都では、イラク戦争の問題で、お東さん(東本願寺)やお西さん(西本願寺)をはじめとして、また、仏教者だけでなくキリスト教の方々などあらゆる宗教者のみなさんが、イラク戦争反対の声を発したことは、大事なことだと思います。
(Update : 2005/02/17)
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