介護保険見直し問題追及と野次
昨日、社会保障問題の集中審議を行なった予算委員会で、私は、政府の介護保険の見直しが、介護の現場でどれほどひどい負担を押し付けることになるのかを具体的に追及した。
政府は、特別養護老人ホームなどの施設利用者の食費、居住費を全額利用者負担にすることを計画している。
実施されれば、負担総額は3000億円にのぼると尾辻厚生労働大臣は答弁した。
施設利用者はこの4月現在74万5千人であり、平均してみたら一人当たり40万円を超す負担になる。
どうしてこんな金額が払えるだろうか!
もう一点、昨日既報のように、この4月からの京都の実例を示して追及した。配偶者特別控除の廃止に伴い、新たに住民税課税になる夫婦二人世帯(所得163万円)の税と社会保険の負担は、16万4788円から、39万203円に飛び跳ねることを明らかにした。
このとき、自民党からの野次が飛んだ。「こんなにとられるのか」「京都というのは、血も涙もないところだな」と。
もちろん、京都市政の行う市民負担のやり方はひどいのは抜きんでている。
ただ、各種の控除を廃止し、住民税の非課税措置の廃止で国民を困らせ、雪ダルマ式に負担増を押し付けているのは他でもない、自民党と公明党ではないか。
「血も涙もない」という言葉は、そっくりそのまま、自分たちに返ってくるのではないか。
(Update : 2005/02/22)
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