こくた恵二
こくたが駆く

ドイツ連邦共和国議会ティーゼル議長来日

 ドイツ連邦共和国連邦議会ヴォルフガング・ティーゼル議長が国会を訪問。
 河野洋平議長、中野寛成副議長をはじめ、衆議院運営委員会の理事会メンバーと親しく懇談した。
 ティーゼル・独議長は、日本の国会の様相、また国政の重要課題は何かと質問。これに対し河野議長は「日本の国会は民主主義の場、意見も多様です。各党の代表がおられる。各人からお答えいただきましょう」と応じ、まず私を指名し「日本共産党の代表です」紹介。  
 突然のことで驚いたが、「自民党内閣の大増税路線のもとで、国民に7兆円もの負担増の計画が押し付けられ、暮らしも日本の経済も破たんするという問題が最大の問題です」と述べた。各党も発言した。
 最後に私は、もう一度発言を求め「戦後60年をどのように迎えるのか」も重要だと付け加えた。「ドイツは1月27日、アウシュビッツで行なわれた解放60年記念式典において、あらためて『過去の歴史の反省を表明』した。心から敬意を表する。日本政府の場合、第二次世界大戦について、自らが起こした侵略戦争であるという明確な反省がない。過去と正しく向き合っておらずアジア諸国との共生の上での大問題がある」と発言。
 ティーゼル・独議長は、「日本では、憲法改正の議論が起きており、その中心は“9条”であると聞いている。ドイツと日本は歴史が似かよっており、平和主義を出発点にした。国会ではどのような議論、どのような変化があるのか」、さらに、「ドイツはイラク派兵を拒否したが、日本は派兵。派兵は9条に照らして合憲なのか、違憲なのか」など核心をついた質問が次々と出され、1時間弱ではあったが濃密な議論が行なわれた。
 日本側の出席者も「立場や違憲の違いはあるが、儀礼的な懇談ではなく、有意義だった」とこもごも述べていた。

(Update : 2005/03/04)