人減らし、コスト削減で安全守れるのか
JR西日本脱線事故問題で―国土交通委員会
国土交通委員会でJR西日本脱線事故問題に関わって一般質問をおこなった。
私は、JR西日本が提出した「安全性向上計画」をいかに実効あるものにさせるか、そのための国交省の監視監督権限・体制の強化などを提案してきたが、今回の質問ではJR西日本の人員削減の実態について質した。 JR西日本は民営化前からくらべると、 駅 11778 ⇒ 5549人 車両 3836 ⇒ 2176 工務 6713 ⇒ 2419 電気 3650 ⇒ 1263 と、(安全に関わる部門の)車両の人員は半減、工務や電気関係の人員は3分の1に激減させている。さらに、04年からの5カ年計画でも、さらに5000人の削減計画をたてている。 私は「安全を損なうような、人員の削減は行うべきではない。この安全性向上計画に設備投資額は触れられているが、人員の問題が触れられていない。今でも足りなくて四苦八苦している人員をさらに減らす計画まであって、JR西はそれを撤回しないといっている、それでどうやって安全を守れるというのか」と質した。
鉄道局長は「安全性向上計画の実施に支障が出ないように、必要な(人員削減)計画の修正がなされるものと考えている」と、希望的観測を述べただけで、人員削減計画について把握をする意思も是正をさせる考えも示さなかった。 「人員削減と、修繕費削減は、安全性を脅かすものだ。ここにメスを入れなくては結局『利益第一』の同じ過ちを繰り返すことになる、国交省の責任もここにある」と指摘して質問を終えた。
(Update : 2005/06/28)
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