こくた恵二
こくたが駆く

国会議事堂 前庭内の京都府の木「北山杉」の剪定

photo 驚いた。国会議事堂の前庭にある、各県の木「北山杉」だけは、京都の林業家が剪定するのだそうな。
 議事堂の前庭内には、国会開設80周年記念事業の一環として、1970年に設置された「全国都道府県の木」のコーナーがある。(国会見学の際にも、このコーナーは一見の価値あり)
 京都府の場合は、「京都の木」である「北山杉」を植栽している。
 この前庭の木は、通常、衆参両院事務局が手入れするとのこと。ただし、この「北山杉」「台杉仕立て」(注)を寄贈した、藤田利幸さんが、特殊な剪定を必要としているとしてわざわざ京都から作業しに来られた。
 6月30日がその日だ。私はさっそく見学に。陽の光も充分で育ちも良い。京都の木らしくすっくと伸びてほしい。半年ごとに剪定・手入れをしなければと語っておられた。
 わが子をいつくしむかのように、手入れをしておられた。ずっと見守った。感動の時間であった。
(写真のバックが「北山杉」。わかりますよね?)
 京都においでのときは、ぜひ北山杉を見てください。大事に大事に育てているのです。
 


注:北山杉(京都府東京事務所より)
 ※京都市北区中川町一帯で生産。木立が天に向かってまっすぐ伸びる姿は、“伸びゆく京都”を象徴しているとして、昭和41年9月16日に「京都府の木」として制定。
 ※育成の仕方は、「台形仕立て」と「丸太仕立て」がある。台形仕立ては一本の親から何本もの子を育てる台形を作る伝統的な技法。
 丸太仕立ては、一代限りの丸太杉を一斉に作る現代的な技法。

(Update : 2005/07/01)