今日は祇園祭 今年も行者餅を食べました
今日は祇園祭のクライマックス山鉾巡行の日。昨晩が宵山であった。 宵山と土曜日が重なるのは何でも11年ぶりとのことで、京都の観光客の数も近年に無く多かった模様。私は残念ながら滋賀県の演説会に参加して帰京が夜10時過ぎだったので、宵山の盛り上がりには直接参加できなかったのだが、かわりに我が家の夏の恒例行事行者餅を食した。 祇園祭の宵山当日に、連れ合いと一緒に食べられたのは実に久しぶりである。味のほうはというと、なんとも複雑な深みのある味で、甘味や旨味や酸味といったいくつもの味わいが何層にも重なって絶妙の調和(ハーモニー)を紡いでくれる、まことに絶品である。 実は、これを読んでおられる皆さんにはまことに残念なお知らせであるが、この「行者餅」、祇園祭の宵山の日1日限りの完全予約・限定発売なのである。食べたくなってしまった人は、申し訳ないのだがまた来年ということで!
行者餅 文化三年(1806年)の夏、京都で疫病が流行っていたころ、柏屋の6代前の先代が山伏として修行中に見た夢のお告げを授かり、それをもとに、祇園祭の『役行者山』(えんのぎょうじゃやま)に夢で告げられたお供えものを作り、友人知人におすそ分けしたところ、それらの人たちは疫病から逃れたことが由来。その故事に従って、『行者餅』と銘打って、宵山の一日に限り販売している。
ということで「行者餅」は、私が毎年買っている東山安井の『柏屋光貞』で売られているものだけが本物で、他の類似品はすべてニセモノである。ご注意を!
(Update : 2005/07/17)
|