“高齢者いじめ”さらに---大改悪は認められない!!
厚生労働省は昨日、来年の通常国会に提出する医療改革法案の「議論のたたき台」なる「試案」を発表した。今日の朝刊各紙もこの問題を取り上げている。 小泉「構造改革」の医療版、財界の求めに応じて、経済の伸び率にもとづいた給付(医療費)目標の達成をめざす総額抑制方式を事実上受け入れたのが特徴だ。抑制するものとして、高齢者医療の患者負担増や入院患者への食費・居住費の全額負担を盛り込んでいる。 高齢者の患者負担増は、来年の10月からの実施をめざすもので、70歳以上の一定の所得は原稿の2割から3割にひきあげるなど予定しているというもの。 小泉内閣発足以来4年間、「痛みにたえれば明日がある」と、社会保障の全分野にわたって、国民負担増、切り捨て路線=『痛み』を押しつけてきた。しかし、明日があるどころか、またしても新たな負担増という“痛み”を押しつけようとしている。 医療費増を無理やり押さえ込むことは、結局、国民の命と健康を脅かす結果をもたらさざるを得ない。必要な医療を保障し、予防・公衆衛生を充実させていくことこそ、国が本来果たすべき責任だ。 こんなこといつまでも許していてはならない。
(Update : 2005/10/20)
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