羽田空港での米軍艦船の電波障害について(国土交通委員会における質問で追及)
国土交通委員会が開かれ、私は、羽田空港で17日に発生した電波障害について質問した。 羽田空港で着陸用距離測定装置(DME)が外部からの電波の影響で誤作動し、滑走路が使用できなくなるというトラブルが発生した。着陸機が滑走路までの距離を測る装置が誤った距離を示すと、滑走路の位置を誤る恐れがあるという。航空輸送の安全確保が問われた、一刻猶予もできない重大な事態であったと指摘。この問題について北側一雄国交大臣は、「安全にかかわることであり、重大な問題と認識している。防衛庁・在日米軍にリストを提示し、干渉しないよう総務大臣と防衛庁長官にしっかり話をした」と述べた。 この妨害の電波の発信源は、米軍艦船ではないかと報じられている。国交省は米軍に対して申し入れたと報道されているが、「米軍からの回答はあったか」と追及。岩崎貞二航空局長は回答がないことを認め、北側国交大臣は「米軍に早く回答するよう申し入れる」と答弁した。 国土交通省によれば、このようなトラブルは昨年10月にも発生している。ところが、日航のパイロットや職員に聞いてみたところ、「過去に何度もあった」「空母ミッドウエーやインディペンデンスが日本にいたときも、電波障害があった」とのこと。そのときは日航の運行本部が、告示して注意を呼びかけていたという。 私は、「こういう経過から、米軍に周波数がバッティング(混信)しないよう要求する。アメリカではこういうトラブルはありえないという。アメリカは、自分の国では民間航空機に危険を及ぼさないように徹底している。ことは国民の命と安全にかかわる問題であり、日本の民間航空機の使用する周波数は使わないよう毅然と申し入れるべきだ」と強く迫った。
(Update : 2005/10/26)
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