こくた恵二
こくたが駆く

巨大クラゲ対策で農水省に申し入れ

 大型クラゲの問題は、すでにここで何度かお話したことがあるので(11月4日11月8日)、ご存じの方も多いと思う。その被害は深刻になっている。
 今日、日本共産党議員団として、大型クラゲ対策を早急に実施するよう中川昭一農水大臣に対し、高橋千鶴子衆議院議員、井上哲士、紙智子両参議院議員、私の代理として秘書の窪田さんが申し入れを行い、宮腰光寛副大臣が応対した。

     『大型クラゲ対策に関する要請書』
 大型クラゲによる漁業被害が深刻になり、水揚げが激減し、漁具の損傷や漁労作業の障害も頻発し、出漁できない事態さえ起きています。この問題は、昨今の燃油の高騰に加え、全国的に漁業への度重なる打撃となっており、このまま推移するならば、地域経済はもとより、国民への水産物の安定供給にも影響を与えることは明らかです。
 よって貴職におかれましては、水産物の安定供給と水産業の健全なる発展をはかる立場から、以下の対策をすみやかに実施するよう要請するものです。
              記
(1)混獲防止と除去について
 ○出現情報と来遊予測の現場への提供にいっそうの努力をすること。
 ○漁業者や地域住民が可能な海上駆除・陸上処理作業(施設整備も含め)、漁獲作業中での排除作業に対して国の財政支援を大幅に拡充すること。
 ○混獲を回避できる改良漁具について、漁業者の負担を軽減して導入できるようにすること。
 ○大型クラゲを除去する国、都道府県の技術開発をすすめること。
(2)水揚げ減少による減収対策
 ○長期低利の融資の貸付、無担保・無保証人制度の拡充、既存の償還金の支払い延期やその間の無利子など、金融への国の支援を強めること。
 ○漁業共済の早期支払いが円滑に行われるように取りはからうこと。
(3)休漁を余儀なくされる場合の対策
 ○その間の生活、雇用創出に資するように、資源回復や漁場・海浜の環境保全活動などのとりくみに対しての支援、漁場や漁村の生活環境整備にかかわる公共事業への休漁漁業者の雇用など、既存の事業を抜本的に拡充して活用すること。さらに検討を行い、救済の対策を拡充すること。
(4)異常発生の原因究明や生態解明
 ○わが国での研究を強めると共に、中国や韓国との共同研究など国際的なとりくみに対してイニシアチブを発揮すること。

  2005年11月16日
                   日本共産党国会議員団
中川昭一 農林水産大臣殿

(Update : 2005/11/16)