こくた恵二
こくたが駆く

国民政治研究会で講演(写真更新)

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 政治関係のジャーナリスト、マスコミ関係者や学者、評論家の方々でつくる国民政治研究会(理事長田中克人氏)で、昨年10月25日にお話してからにほぼ一年ぶりに、講演を行った。今回のテーマは、『小泉改革政治を検証する』だ。
 私はまず、小泉政治のこの4年間を見て、今や内政・外交でどうしようもないゆきづまり状態であることを指摘。
 「そもそも小泉内閣登場の歴史的背景としてわが党の不破氏(第2回中央委員会総会「現在の情勢と課題を日本の政治の歴史のなかでとらえる」)が提起しているように、自民党政治の後退のもとでの誕生した。そして『二大政党』づくりは、自民党政治の危機の産物であり、その延命策だということだ。大企業中心、アメリカ言いなりという自民党政治の古い枠組みには手をつけないで、同じ基盤の上で別の政権の『受け皿』を用意し、支配体制を守り通そうする大掛かりな仕掛けである」と述べた。

photo そのうえで、「『自民党をぶっ壊す』と言って何が変わったのか?それは、自民党なりのスピード化、効率化をはかるしくみをつくった=例えば財政経済諮問会議に財界のトップが直接乗り込むというような問題。そして政官財の癒着構造には手をつけず、財界からの献金を受け、その見返りに財界の要求を受け入れる方式はいっこうに変わっていない。
 一方で、自民党が長年の野望であった『憲法改定』を持ち出すという危険な側面をよく見、警戒しなければならない」とお話した。
 さらに今の自民党政治の異常さ=@靖国神社参拝と過去の侵略戦争の正当化、A日米軍事同盟は、安保条約の枠組みさえ超え、基地国家の拡大と憲法改定の問題、B「構造改革」としてすすめてきた「新自由主義」の経済路線は、社会的格差の新たなひろがり、など、国民との間で矛盾が拡大していると指摘した。
 「私たち日本共産党は、新しい綱領をつくり、『日本共産党はどんな日本をめざすのか』について、明かにした。私たちがめざす改革の中心は次のような点。
――(外交)アメリカいいなりの政治を根源から絶ち、独立・平和の日本を築く
――(経済)大企業・財界の横暴をおさえ、国民の暮らし第一の経済への改革をはかる
――(憲法と民主主義)憲法の全条項をまもり、憲法を生かした国づくりを
 国民多数の共感と合意を得て、国会で多数をしめ、民主連合政府をつくり、これらの改革を実行する。さらに、「憲法を守ろう」という草の根の運動と連帯し奮闘する」ことを述べて講演を締めくくった。

(Update : 2005/11/21)