国土交通委員会理事会協議で、国交省のずさんさ浮き彫り。
14日に国土交通委員会理事懇談会開催。その際、福岡市が発表した「仲盛昭二建築士」の建築物偽装問題で、国交省九州地方整備局の事情聴取について議論になった。 姉歯元建築士による耐震強度偽装の件で、国交省が事情聴取を行った記録を「相手の了解が得られない」ということで、委員会に提出しない事態があった。 国土交通委員会理事会としては、その教訓を踏まえ「今後、省として重大問題の事情聴取を行う際は、最初から公開を旨とする了承をとってから行うこと」を確認していた。 その確認を行った会議の席に国交省の幹部が同席していたにもかかわらず、趣旨を九州整備局に徹底していないことが明らかになった。 理事会懇談会で、委員が一連の経過を質したとき、国交省は「事情聴取のテープ起こしがまだ行われていないので詳しいことは報告できない」と答えた。 私は、「事情聴取を行ったのは9日。仲盛建築士がかかわった建物は一万件とも言われている。これほど重大な問題を何日かければテープ起こしが出来るのか。それこそ夜を日に継いででも必死に作業して、国民の不安に応える努力をするのが仕事ではないのか」と厳しく指摘した。 ところが、今日開かれた国土交通委員会理事会で国交省は、「事情聴取の際テープは採っていない」と言うではないか。まったく呆れる。私への嘘だけにとどまらない。理事会懇談会の席上で質し、出席与党委員も「時間がかかりすぎるではないか」と指摘したのに、みんなを欺いたことになるではないか。 国交省の態度が根本から問われていると自覚すべきだ。
(Update : 2006/02/18)
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