JR伯備線3人死亡事故― 現場の声に耳傾ければ事故は防げた
本日、国土交通委員会で、今年1月にJR伯備線において保線員3人が特急列車にはねられた事故について質問した。 私は質問の中で、この事故に関して半年以上前に現場労働者が事故の危険性を指摘、対策を求めていたことを明らかにした。 昨年のJR福知山線脱線事故を受けJR西日本は「安全性向上計画」を実施している、その「計画」にもとづいて7月22日に「緊急安全ミーティング」が開かれ、そこでこの現場で保線作業が「曲線区間が多く見通しが悪い」「(接近警報装置など)ハード対策を希望する」などの意見が出されていた − 現場労働者の声に耳を傾けて対策をしていれば事故が防げた可能性があるのだ。
JR伯備線では1998年にも一人死亡する事故が起きている。また「計画」策定後も、JR西日本管内ではこのようなトラブルが相次いでいる。架線からの退去が遅れ、あわや事故にという事態が、JR伯備線事故以外に5件もあったことも明らかにし「再発防止できないのは問題」「国交省の監視監督責任が果たされていない」と批判した。
(Update : 2006/03/10)
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